夏期集中講義「脳科学と教育」第1日目

2011.08.16

夏期集中講義「脳科学と教育」1日目がスタートしました。教職大学院からは、現職4名、ストレートマスター1年生3名、2年生3名が受講しています。
月曜日から木曜日は工学部の大森隆司先生にご指導いただいています。
春学期は「特別支援教育と医療」の講義で、支援を要する子の脳の仕組みについて学びました。今回の講義では、脳科学を専門に研究されている先生にご指導いただくということもあって、院生は、わからないことは積極的に質問しながら真剣に話を聴いていました。

講義の目標は以下の通りです。

  • 教育と脳科学の関係について理解する。
  • 脳科学の基礎的な知識を得る。
  • 脳科学の多様な方法を理解する。

テキストは、「脳の学習力~子育てと教育へのアドバイス~ サラ・ブレイクモア、 ユタ・フリス著 岩波書店」を使用しています。脳科学の分野では、未知の部分も多いのですが、この本に書かれていることは最も信頼できるとおっしゃっていました。
大森先生は、具体的に事例を取り上げて、わかりやすく一章を解説してくださいました。印象に残った話を紹介します。
  • アメリカでは、三歳までに集中的に自閉症を治療する取り組みが行われている。
  • 脳の進化に関わるのは、遺伝子と環境である。
  • 脳の成長のためには、ある程度ストレスを与える必要がある。そのストレスを克服し、達成感を味わわせることが大事である。
  • 発達障害は、遺伝子の障害とされているが、自閉症の中には、成長過程で発症する場合もある。

このテキストを学生で分担して、自分が読んだところを発表することになりました。事例も交えてわかりやすい発表になるように準備を進めたいと思います。
玉川大学といえば脳科学。脳科学と教育が、どう関連しているかを把握したいと思います。

(現職院生・T.G.)