夏期集中講義「コンピュータと教育」第2日目

2011.08.10

「コンピュータと教育」2日目の今日は、玉川学園高学年校舎にあるMMRCで授業が行われました。あらゆる利用者のために、学習する環境がとても整備されているのを目の当たりにし、改めて学習環境の大切さを実感しました。
そんな環境の中で今日は、“情報教育”について考えていきました。その学びを少しですが紹介したいと思います。

  1. 情報を収集するということ
    情報を収集する手段として、インターネットを必ずしも使う必要はないということを学びました。こんな時代だからこそ、本で情報を調べるということが大切になってくるのだと感じました。そして、情報は“1つ見つかったからそれでいい”ということではなく、その情報はいつのものなのか、どこからきているのかを子どもたちに意識させ、調べさせることが、多くの情報から必要な情報を選び出す力の素地を育てることにつながるのだと感じました。
  2. 必要なスキルはしっかり習得させること
    今日の講義の中で、小学生用の学習ソフト「キーボー島アドベンチャー」の体験をしました。そしてその中で、キーボード入力する力は放っておけば自然と身につくものではなく、訓練を繰り返し行っていくことによって初めて身につくものなのだと実感しました。キーボード入力は今後の活動の基礎・基本になる大切なスキルなのであり、しっかり教えるところは教えなければならないのだと感じました。その他のスキルも、一度使ってみれば子どもたちができるようになるものも多く、いかに経験させる機会を多くもつのかが、教師に求められている力の1つだと思いました。
  3. 情報教育とは
    情報教育とは、コンピュータを使えるようになればいいということではなく、コンピュータに慣れ親しむことができればいいわけでもありません。情報を自分たちで収集するところから、まとめてプレゼンテーションをするところまでで、どのような力が必要なのかを考え、実行するところまでが、情報教育には含まれているのだと感じました。
    情報を収集するためには、ICTを使いこなす必要性があり、収集しようとしている情報が必ずしも信じられるものであるかどうかは分からないということを念頭におかなければなりません。
    また、この情報社会の中で生きていくためには、情報社会とうまくつきあっていく方法を子どもたち自身が実感とともに学んでいかなければなりません。著作権等の情報モラルの問題であったり、メディアが日頃私たちに与えている影響であったり、教科学習の中にもメディアによって編集された情報があるということは、教えられなければ分からないし、意識できない部分だと思います。それを自覚した上で、情報をどう受け取るのかを子どもたち自身が考えることが、情報教育なのだといえるのではないかと思いました。

    1. 連日、沢山のゲストの先生方の実践例を聞くことができ、とても学びの多い一日を送ることができています。明日は“校務の情報化”について、またどんなお話を聞くことができるのかワクワクしています。明日も有意義な時間になればなと思います。
      最後に、今日お話しして下さった3人の先生方に感謝を述べたいと思います。ありがとうございました。

(ストレートマスター2年・H.M.)