授業技術の研究と実践

2016.02.09

2月1日に、谷和樹教授による「授業技術の研究と実践」の講義の一環で,中野区にあるNPO法人「翔和学園」を訪問しました。
翔和学園は、発達障害を持つ生徒を中心に、小中学部から高等部、大学部、就労移行支援事業所までの接続があります。訪問では、小中学部、高等部、大学部を参観させていただきました。
大学部について、伊藤校長先生から「多くの若者が大学を出て22歳前後で就職する中、なぜ障害者就労は高卒が一般的なのか。一般的な大学生たちよりも早く「就職のための要素」を詰め込むことが効果的な教育だとは決してない。」というお話を聞き、「支援学校高等部卒業→就労」と固定的に考えていた私には、パッと視界が開けたような気づきを感じました。「生きる気力を養うために,学生生活を思いっきり楽しんでもらいたい」という言葉もとても印象的でした。
小・中・高等部では、主に視聴覚トレーニングなど様々な目や体や脳に関するトレーニングの様子を参観しました。テンポよく進んでいくトレーニングの様子を見て、生徒たちを受け入れ、生きる気力を育てていこうという先生方の取り組みに圧倒されました。ともすれば、子どもたちできないところや足りないところばかりに目を向けがちな、教師のありがちな姿勢を指摘されたような気がしました。
4月から教育の現場に帰る私たちにとって、自分の教師としての姿勢について考えるきっかけとなった意義のある訪問となりました。
今日の訪問を合わせ、理論や実践を通して学びを深めてきたこの1年間での積み重ねを来年度現場に持ち帰り、これからの教員生活の中で活かしていきたいと考えています。

現職 Y.N.