玉川学園 玉川大学 2012
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Tamagawa Academy & Tamagawa University 201221脳科学研究所量子情報科学研究所脳の高次機能を中心にした研究を進め、その成果を言語教育や認知発達領域にも応用し、学習プログラムの開発や脳研究と社会との研究についても研究を行うとともに、脳機能理解の素養を身に付けた教育者や技術者を養成します。本研究所は情報科学の新天地を開拓するため、2011年4月に開設されました。情報の理論と量子力学の原理を駆使する量子情報・量子通信の基礎研究と、玉川大学が提唱している新量子暗号の実用化研究を行っています。脳科学研究センター「システム神経科学」「人間の脳機能解析」「社会行動の脳科学」「脳科学リテラシー」の4部門を持ち、さまざまな角度から脳の研究に取り組んでいきます。「人間とは何か」を脳の働きから追求するため、他分野とも連携して、分野の枠を超えた学際的視点から脳機能の解明に取り組んでいます。量子情報科学研究センター量子情報科学の基礎理論である量子情報理論とそれらから導き出される最新技術の新原理の実証実験を推進しています。新しい情報科学を発展させるために量子力学の原理を導入した量子情報理論や量子符号理論を開発し、次の世代の新技術を予言し、それを実現する原理の研究を行っています。知能ロボット研究センター人間的な認知機能、特に対人コミュニケーション機能を持った、人間社会に役立つ共同作業ロボットの創出や知能ロボットの開発が目標。その実現のため、脳についての研究成果を応用し、他者の意図を推定して自分の行動を決める認知ロボットの研究開発を行っています。超高速量子通信研究センター光通信あるいは超高速計算機に代表される現代最先端情報技術を超える画期的な技術を開拓し、産業界や現実社会に有益な技術に発展させることをめざしています。特に、玉川大学で発明された強度変調方式の光通信量子暗号Y-00のシステム化や実用化に向けた安全性評価装置の開発を進めています。言語情報研究センター言語能力の仕組みを解明するために、乳幼児の行動観察を通して母語の発達過程や、小学生に英語を教えながら、第二言語の獲得過程を解明しています。さらに、脳の情報処理活動について研究し、外国語学習の新しい教授法、教材の開発なども行っています。グローバルCOEプログラム「社会に生きる心の創成 ̶知情意の科学の再構築̶」世界をリードする創造的な人材を育成するため、国際的にも高水準にある教育研究拠点を選んで支援する文部科学省の「グローバルCOEプログラム」に、本学は「学際、複合、新領域」の分野で採択されました。本学のプログラムは、人文・社会科学と脳科学の融合的理解をめざし、学際的脳科学を統合的に研究・教育することを通して、経済学・社会学・心理学・哲学など、ヒトの心の理解に関係する伝統的な学問の再構築ができる、国際的な視野を持った創造的な人材の育成を目的としています。

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