玉川学園 玉川大学 2013
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Tamagawa Academy & Tamagawa University 2013脳科学研究所量子情報科学研究所人間の知性を生み出す脳の神経メカニズムの研究と社会行動や心の発達、コミュニケーションなどの研究を推進することによって人間の心の科学的解明をめざすと共に、脳機能理解の素養を身に付けた教育者、研究者や技術者を養成します。本研究所は情報科学の新天地を開拓するため、2011年4月に開設されました。情報の理論と量子力学の原理を駆使する量子情報・量子通信の基礎研究と、玉川大学が提唱している新量子暗号の実用化研究を行っています。基礎脳科学研究センター「システム神経科学」「ヒト認知神経科学」「神経計算論」及び「社会性神経生物学」の4研究部門によって構成され、「人間とは何か」を脳のはたらきから追究するため、分野の枠を超えた視点から脳機能の解明に取り組んでいます。量子情報科学研究センター量子情報科学の基礎理論である量子情報理論とそれらから導き出される最新技術の新原理の実証実験を推進しています。新しい情報科学を発展させるために量子力学の原理を導入した量子情報理論や量子符号理論を開発し、次の世代の新技術を予言し、それを実現する原理の研究を行っています。応用脳科学研究センター「社会行動」「心の発達」「コミュニケーション知能」および「心の哲学」の4研究部門によって構成され、心理学、社会科学、認知科学や哲学の分野との学際研究から人間の心のはたらきの解明に取り組んでいます。超高速量子通信研究センター光通信あるいは超高速計算機に代表される現代最先端情報技術を超える画期的な技術を開拓し、産業界や現実社会に有益な技術に発展させることをめざしています。特に、玉川大学で発明された強度変調方式の光通信量子暗号Y-00のシステム化や実用化に向けた安全性評価装置の開発を進めています。Sci Tech Farm(LED農園)植物工場研究施設・宇宙ラボ食の安心・安全を第一に考え、次世代の農業を提案将来の食料不足に備え、新しい農業の形として植物工場が注目されています。現在、蛍光灯や高圧ナトリウムランプを光源とした植物工場が提案されていますが、本学の植物工場研究施設では、企業との産学連携により新しい野菜生産システムの開発を進めています。世界初のダイレクト冷却式ハイパワーLEDパネル(農学部の渡邊博之教授が開発)を主光源とした多段式水耕栽培システムを構築し、レタス、サラダナ、イチゴ、トマトなどの栽培実験を行っています。2013年2月から生産を開始したリーフレタスはマスコミや各界からも注目され、次世代農業の事業化モデルとして期待されています。すでに学内食堂のメニューにレタスを採用、都内のスーパーでの販売も始まりました。今後はレタス以外の作物でも順次実用化をめざす予定です。

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