玉川学園総合パンフレット2014
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Tamagawa Academy & Tamagawa University 2014科学するTAMAGAWA真の国際教育を目指した玉川の英語教育第2期目を迎える スーパーサイエンスハイスクール(SSH)国際化が進む現代社会において、国際共通語としての英語の重要性が高まっています。世界各国では英語教育の実施時期の早期化が進み、韓国では1997年から、中国では2001年から、ヨーロッパでもオランダでは1985年から英語が必修とされ、そのほとんどが小学校低学年期から授業が始まります。対して日本は5・6年生が対象で、教育体制として世界の流れから10年以上も後れを取っているうえ、早期化も図られていません。日本の英語教育の後れが憂慮される中、「国際教育」を教育信条の一つに掲げ、小学部で創立当初から英語教育を取り入れてきた玉川学園。現在は幼稚部から英語教育をスタートし、週に1回英語を話す先生と触れあいながら英語の音に慣れ親しんでいきます。小学部では、1年生は45分授業を週に1回で年間35回、2‒4年生は週に2回で年間70回、5・6年生は週3回で年間100回以上、可能な限り身近なものを題材としてライブで教える中で、英語でのコミュニケーションに対する興味・関心、学ぶ意欲を高めていきます。玉川学園が目指しているのは、英語でのコミュニケーションの素地をつくることです。中でも重要なのが“自ら発信する力”。子供たちが伝えたいことを伝えられる経験と通じる喜びを感じることでコミュニケーションの素地が育まれます。そのため玉川学園は、海外の姉妹校との交流や「ラウンドスクエア」でキャンパスを訪れる世界中の人々との交流など、より多くの外国人と触れあう機会を設け、身近に外国に触れられる学習環境が整う玉川ならではの英語教育を実現しています。「科学技術立国」を掲げる日本の将来を担う人材、これからの科学系技術人材を育てる取り組みであるSSH。玉川学園では、2008年度よりこのSSHに取り組み、2013年度より2期目がスタートしています。本学が5年間を通して取り組む研究開発課題は“国際バカロレア教育を参考にした創造力と批判的思考力を育成する”学びです。玉川学園では7年生(中学1年生)から国際バカロレア(IB)クラスを導入していますが、その指導法や評価基準を参考に“疑問を解決するにはどうしたら良いのか”を自らが考えて身に付けるプログラムを展開していきます。授業はもとより研修などの中にもSSHを取り入れ、考える力を多くの実践から身に付けられるよう、明確な目標を提示します。1期目は将来のビジョンをある程度明確化できましたが、与えられた課題をクリアすることに追われ、どこに問題があるのか、どう解決すべきかといった“考える”時間やプロセスが不足していました。2期目はこれまでのカリキュラム開発を基礎として、より実践的な研究開発を行います。玉川学園では、具体的に4つの研究課題(課題研究、教科連携、構成主義的授業、高大連携)を重点に置き、各科目の中で、創造力と批判的思考力の育成を目指していきます。特に課題研究と高大連携については、幼稚部から大学院までがワンキャンパスにある玉川のスケールメリットを活かして、それぞれ一人ひとりが学びを極めていきます。「全人教育」の理念を掲げ、人間が人間であるための「心の教育」を目指す玉川学園・玉川大学。 そこには、研究活動を通して新しい知を発見すること、物事を論理的に考える力や探究心を養うことも含まれています。 ここでは、「科学するTAMAGAWA」と題し、自然科学、人文科学、社会科学、その他の学際的な分野を含めた広い意味での科学を取り上げます。 また、創立以来行ってきた玉川教育を、科学的手法・科学的視野でクローズアップしていきます。こちらの内容は、ホームページ(www.tamagawa.jp)でご覧いただけます。2013年5月掲載2013年8月掲載

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