玉川大学 玉川学園 2016
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Tamagawa University & Tamagawa Academy 201610真・善・美・聖・健・富の6つの価値(学問、道徳、芸術、宗教、健康、生活)玉川学園K-12玉川学園は幼稚園から高等学校(12年生)までを一つの学校として捉え、「K-12一貫教育」を展開。 幼稚部(K)・1-4年・5-8年・9-12年の成長段階に合わせて、それぞれが必要な知識・技能を着実に修得し、 全人教育の理念のもと豊かな人間性と人格を涵養していきます。徳育・智育・体育玉川学園が掲げる全人教育の理念は、人間形成において「真・善・美・聖・健・富」の6つの価値を調和的に創造することです。すなわち、真は学問、善は道徳、美は芸術、聖は宗教、健は健康、富は生活を意味し、この6方面の人間文化を調和的に豊かに形成することを理念としています。この6つの価値を、一人ひとりが見出し、しっかりと身につけることができるよう、具体的に「12の教育信条」として細目を掲げ、幼稚部から大学まで、教育の中に学問のみならず人間文化のすべてのエッセンスを盛り込むよう、さまざまな活動を展開しています。全人教育の理念のもと、幼稚部から12年生までを通して「徳育-きれいな心」「智育-よい頭」「体育-つよい体」を調和的に育み、伸ばしていくことで、豊かな人間性を育てます。幼稚部における「きれいな心」とは、神さまへの祈りを通して清い感謝の心を、集団生活では他者を思いやる心を養います。年齢が上がるにしたがい表現は違いますが、人格や道徳心を養い、人を思いやるということが基本となっています。「よい頭」とは、体験を通して知的好奇心を養い、自発的にものごとに取り組む姿勢を育むことです。上級生になるとそれぞれの発達段階で必要な知識を深め技能を高めることと定義しています。そして何をやるにも基本となるのが「つよい体」です。日々の生活の中で体を動かす習慣をつけ、運動を楽しみながら健康で健全な体をつくっていきます。玉川学園では、2006年度より「K-12一貫教育」を実施しています。Kindergarten(幼稚園)から12年生までの、6-3-3の学校システムに縛られない学年進行型の幼小中高一貫教育を、このように呼んでいます。共通の学力観のもと、幼稚園から12年生までの発達段階を考慮し、系統性をもたせながら学習内容とその指導のあり方、生活の仕方を設定しています。現在、低学年校舎には1-4年生が、中学年校舎には5-8年生が、高学年校舎には9-12年生が生活しています。これらの 校舎を隣接させることで生徒間の交流が活発になるとともに、学校種間の教員の連携も活性化しています。異学年交流の活動は、下級生は先輩である上級生にあこがれて成長し、上級生にとっては下級生との活動の中でリーダーシップをとり自己肯定感や自尊感情を育む大切な機会となっています。また、昨今話題になっている、小1プロブレム、中1ギャップ、高1クライシスといった学校間のギャップの解消にもつながっています。K-12とは学びの技「学びの技」は、生涯を通じて使えるラーニングスキルを学ぶ授業です。幼稚部から8年生あたりまでは、比較や分類、関連づけ、構造化する際の過程を視覚化して、思考する際に役立つスキルを学びます。9年生ぐらいからは、問題発見や解決のスキル、情報収集や整理のスキル、論理的にまとめて発表するスキル、客観的に評価するスキルを学び、創造力や批判的思考力を鍛えます。これらのスキルは、各教科学習の知識の土台の上に、さらに自分の興味・関心にしたがって探究する時に力を発揮します。将来、答えのない、あるいは答えを見出すのが困難な問題に立ち向かっていく時に必要な思考力と表現力を学ぶのが、この授業のねらいです。(9年生では年間にわたっての特設の授業、そのほかの学年では年間で数時間の授業が組まれています。)

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