玉川大学 玉川学園 2016
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Tamagawa University & Tamagawa Academy 201623脳科学研究所量子情報科学研究所人間の知性を生み出す脳の神経メカニズムの研究と社会行動や心の発達、コミュニケーションなどの研究を推進することによって人間の心の科学的解明をめざすとともに、脳機能理解の素養を身につけた教育者、研究者や技術者を養成します。本研究所は情報科学の新天地を開拓するため、2011年4月に開設されました。情報の理論と量子力学の原理を駆使する量子情報・量子通信の基礎研究と、玉川大学が提唱している新量子暗号の実用化研究を行っています。玉川学園では、玉川大学菌学応用研究センターとの教育連携により、さまざまなプログラムを展開しています。3、4年生を対象に「きょうはみんなで玉川ミクロ探検隊」と題して、身の回りの微生物について理解したり、納豆や麹菌、きのこについて調べるといったことを行いました。私たちの毎日の身近なところに存在し、重要な役割を果たしているにもかかわらず、その様子をなかなか見ることのできない菌について、実際に顕微鏡をのぞいたりしながら楽しく学習。早い時期から自然科学への興味を喚起させる、絶好の機会となりました。こうした活動にも、菌学応用研究センターでの日々の研究が活かされています。今後もK-12との教育連携から数々の課外授業を開催し、人材育成をめざしていきます。基礎脳科学研究センター「システム神経科学」「ヒト認知神経科学」「神経計算論」および「社会性神経生物学」の4研究部門によって構成され、「人間らしさ」を担う脳のしくみを追究するため、ヒトやさまざまな動物の実験を通じて、分野の枠を超えた視点から脳機能の解明に取り組んでいます。応用脳科学研究センター「社会行動」「心の発達」「コミュニケーション知能」および「心の哲学」の4研究部門によって構成され、心理学、社会科学、認知科学量子情報科学研究センター量子情報科学の基礎理論である量子情報理論とそれらから導き出される最新技術の新原理の実証実験を推進しています。新しい情報科学を発展させるために量子力学の原理を導入した量子情報理論や量子符号理論を開発し、次の世代の新技術を予言し、それを実現する原理の研究を行っています。超高速量子通信研究センター光通信あるいは超高速計算機に代表される現代最先端情報技術を超える画期的な技術を開拓し、産業界や現実社会に有益な技術に発展させることをめざしています。特に、玉川大学で発明された強度変調方式の光通信量子暗号Y-00のシステム化や実用化に向けた安全性評価装置の開発を進めています。Tamagawa University Research Instituteや哲学の分野との学際研究から人間の心のはたらきの解明に取り組んでいます。菌学応用研究センターとK-12の教育連携

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