学校法人 玉川学園 Puente 2013.06 vol.03
10/48

10│Puenteたまがわ新たな学部学科・教育制度Part1観光学部新設観光学部長益田誠也 教授時代の変化に合わせてアップデートする教育内容。今年度も、学部の新設や新たな制度の導入などが行われています。こうした進化は、学生にどのような影響をもたらすのでしょうか。世界に日本を紹介できる人材を 観光庁も発足し、世界に向けての観光事業を本格化させた日本。街なかでも海外からの観光客を見かけるようになりました。当然、観光に携わる人材に関しても、日本人だけでなく世界の人たちのニーズに応えられる、今までとは異なるスキルが求められます。こうした社会背景から2013年4月に誕生したのが、玉川大学観光学部です。観光の専門知識に加え、英語力、情報力を備えた人材を育成していく点が特徴。教育内容も観光ビジネスだけでなく、観光による国際交流、地域活性化などをテーマに、幅広い履修モデルを設定しています。観光学部の学生全員が1年間のオーストラリア留学へ カリキュラムの特徴の一つが、観光学部の学生全員が体験する海外留学プログラム。2年次の後半から1年間、オーストラリアのメルボルンで現地の大学へ通います。「昨年9月、オーストラリア政府協力のもと大使館とビクトリア州政府の支援を受け、メルボルンの3大学と提携しました。オーストラリアはどの都市も治安が比較的良い点が特徴です。メルボルンは英国的な雰囲気を残しながらもギリシャ、イタリア、ベトナム、中国などさまざまな文化が融合する、オーストラリア第二の都市。観光も主力産業の一つであり、街自体から学ぶことも少なくありません」と語るのは、観光学部長の益田誠也教授。各提携大学に30名ずつ留学することになり、授業の他にもインターンシップなどを体験する予定です。もちろん1年間を留学に充てても4年間で卒業することが可能です。 また、東京のオーストラリア大使館において玉川大学フォーラム「グローバル時代における観光人材の育成」も開催。講演の中で在大阪オーストラリア総領事のクリストファー・リース氏は、「日本の多種多様で豊富な観光資源とユニークさを活かすための要望や課題を解決すること、国際性を高めることが求められる」とコメントしました。 観光のエキスパートは国際性やマネジメント感覚、ホスピタリティの精神など、多くの知識やスキルが求められます。逆に言えば、これらがあれば観光以外のさまざまな分野での活躍も期待できるということ。観光学部の学生の進路には、今から期待が集まっています。

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です