学校法人 玉川学園 Puente 2013.06 vol.03
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国語科 野瀬佳浩 教諭12│Puenteたまがわ豊かな表現力を育む取り組みPart2一茶まつり国語科 中島敏博 教諭俳句や読書感想文などの創作活動、感性を発信する多くの場面で、玉川学園の児童生徒は個性を豊かに発揮しています。そこには玉川学園ならではの「心を育む教育」がありました。全国規模の俳句大会で毎年受賞 創作活動の一環として俳句づくりに積極的に取り組んできた玉川学園。数十年以上前から校外のコンクールに応募するようになり、多くの児童生徒が入賞を果たしています。中でも俳人・小林一茶にゆかりのある東京都足立区の炎天寺が主催する「一茶まつり・全国小中学生俳句大会」は子供を対象とした俳句大会では最大規模であり、小学生だけでも6 万余句の作品が寄せられます。 この大会に玉川学園では1‐8年生のほぼ全員が応募し、優秀な成績を収めています。特に近年は、全国でもわずか十数名しか選ばれない「特選」受賞者を毎年のように輩出し、2012年度も4年生の児童が特選に選ばれました。また、1校当たりの入賞者総数も全国トップレベルであることから、学校としても毎年団体賞を受賞しています。1年生から俳句作りに挑戦 1‐4年生担当の野瀬先生によると、「玉川では丘めぐりなど、四季の移り変わりや日常生活の些細な変化に触れ、心の目(アンテナ)を伸ばす絶好の機会となる活動が、年間を通じて数多くあります。俳句作りは、そうした日常生活で感じた出来事を表現する日記のようなもの。それらを通して自分の気持ちを見つめ直し、想いを形にすることを学ぶのだと思います。」とのことです。 また、5‐8年生担当の中島先生も、「1年生からのこうした取り創作活動の成果組みが、子供の感性を豊かに伸ばし、五七五という俳句のリズムともうまく合致して、17音という限られた中で作品を構築する技能を高めていく。」と語ってくれました。句の中のその子なりの表現の「良さ」に共感し褒めることで、身の周りの事象の変化に感動し、伸び伸びと表現する力が高まっていきます。玉川学園ならではの「心を育む教育」が、下から上への学年へと伝統的に受け継がれています。

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