学校法人 玉川学園 Puente 2013.06 vol.03
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Puenteたまがわ│23■ Club and Volunteer│玉川っ子の活躍学生有志(全学部の学生と大学院教育学研究科の学生)30名が、2012年9月4・5日の2日間、宮城県亘理町(わたりちょう)で東北復興ボランティア活動を行いました。今回は農業再開発支援活動の畑作業(トマトの収穫・畑の整地等)と被災者の方々との対話や傾聴を行いました。実際に被災地を目にした学生たちは、メディアなどで報じている内容とあまりにも違う悲惨な光景、復興というにはほど遠い現実、まさに『百聞は一見に如かず』で全員が胸に抱いた思いです。救いは出会った被災者の方々から、ただ悲しみに浸っているだけではなく、この地域を必ず復興・再生させるという熱い思いが伝わってきたことでした。今回のボランティアプログラムは、津波の塩害で侵された畑に植えた耐塩性トマトの収穫です。実際に収穫するまでは安心できなかった農家の皆さんも、収穫された甘くておいしいトマトに大喜びでした。農学部の学生は、自分の学んでいる農学がこのように人の役に立てることを実感し感動していました。また、プログラム◉学生有志ボランティア大学デンマーク体操部は2012年8月、石巻で4泊5日の合宿を行いました。東日本大震災の被災地を合宿の場に選んだのは、体操の練習と同時に被災地の現状を理解することと、体操を通して現地の人々を励ましたいという願いからです。初日は被災地の様子を見て回り現状把握、2~3日目の体操の交流ではレクリエーションや簡単な体操を一緒に行いました。地元の方々は体を動かすと気持ちがよいと喜んでくれました。最終日は地元の小学校で演技発表、集まった多くの人が部員たちの演技を笑顔で見守り楽しんでくれました。部員たちは小さな奉仕でも人を笑顔にできることを知り、それを積み重ねていくことを誓いました。◉デンマーク体操部2012年6月1日、鹿児島県南さつま市と玉川学園は「包括提携に関する協定」を締結し、玉川学園キャンパスにおいて調印式を行いました。玉川学園の創立者が南さつま市坊津町出身であることから南さつま市とはかねてから交流を重ねてきました。昭和23年6月に坊津町久志に玉川学園付属久志高等学校を開校、ここは昭和55年3月に廃校になりましたが、現在は丸木浜に玉川大学久志農場があり農学部学生の実習に利用されています。また、玉川学園からの講演会への講師派遣、玉川学園10・11年生(高1・2)のアドベンチャー研究部の久志キャンプの実施、玉川大学コスモス祭や購買部での鹿児島特産品販売などで関わってきましたが、今後は幅広い分野で緊密に協力し合い相互の発展に寄与していきます。今年度新設された観光学部は地域振興に貢献する人材育成が目的ですが、その一環として南さつま市の発展にも協力していく予定です。南さつま市との連携終了後の学生たちには、この震災を風化させてはいけない、もっと多くの人に現状を発信しなければいけないという、新たな行動への熱意が見られました。積極的な課外活動─❷

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