学校法人 玉川学園 Puente 2013.06 vol.03
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Puenteたまがわ│29■ Alumni and Alumnae│全国で活躍する卒業生丸十髙橋さんからすぐ近くの㈱三鉄商店、加瀬真一郎(農学91)さんを訪ねました。すし屋ほか、料理屋や魚屋の方が買い付けにみえます。 お訪ねしたときは11時を過ぎて、店閉まいの最中。樋長の飯田さんと同級生の加瀬さん。卸会社に3年勤務されてから、跡を継がれました。高等部時代にはアーチェリー部で活躍してインターハイの出場経験もあるとのこと。大学では、昆虫学研究室で水生昆虫の研究で、箱根の須雲塾に寝泊りして虫をとって研究する毎日だったとか。学生時代を思い出してお話してくださいました。 「年々魚の量が少なくなってきている感じがします。原発の問題で魚の安全性が心配されていますが、店に並ぶ魚は検査を重ねてきているので安全です。」荷受の魚をみてからその日の仕入れを決めているそうですが、「同じ魚でも毎日違って、楽しいね。」と加瀬さん。よい魚の見分け方を聞くと、「ダメなものはダメだね。お店の人に聞いて選ぶのが一番」と一言。ここでもお客様と顔を合わせての売り築地市場の場内はプロの方が買出しに来る場所ですが、一般の私たちも立ち入ることはできます。濡れても良い服装でピークが過ぎる9時以降に買物をするのがよいようです。わからないことはお店の方にきくと親切に教えてくださいます。観光地ではないので、プロの方々の邪魔にならないよう充分注意が必要ですが、場外市場は築地市場の雰囲気を気軽に楽しめる場所です。再び場内にある㈲丸十髙橋の髙橋信人(高等97)さんを訪ねる途中、お母様の髙橋(笠原)玲衣子(高等61)さんに出会いました。「お待ちしていたのですが、いいあなごが入ったので、これから三笠宮家にお届けするところです。」とおっしゃりながら、途中まで道案内をしてくださいました。 樋長さんの通りの一つ先にある丸十髙橋さんでは、奥様とお子さんも出迎えてくださいました。安政5(1858)年から数えて6代目となる髙橋さん。高等部卒業後、3年の約束でニューヨークに渡り、働きながらレストランマネージメントを勉強されました。平成17(2005)年に戻り、お店を継がれました。 「寿司種専門の店です。生ものを扱っているので、大卸から仕入れるときには、その日のうちに売り切れる量に気を使います。東京湾の魚が一番美味しいんですよ。江戸前にこだわっています」とおっしゃる髙橋さんですが、学生時代はラクビー部で活躍。ニューヨークでも日本人チームに入ってラクビーをやっていたとのこと。そんな髙橋さんは「やっぱり僕はお肉が好きかな」と笑いを誘ってくれました。 「本物の美味しい魚を味わってほしいです。日本の食文化のすばらしさを伝えたいと考えています。小売りもしているので、ぜひいらしてください。」と明るく話してくれました。買いの良さを進められました。 築地の豊洲移転について伺ってみると、「どうなるのかなぁ。流通が変わると思うけれど、カゴを持って買いにきてくれるお客さんを大切にしたい」 限りある資源とお客さんを大切にしていきたいという心意気が伝わりました。今回、ご登場いただいた皆様はホームページでも紹介しています。ほかにもたくさんの卒業生の活躍が検索できますので是非ご覧ください。➡http://www.tamagawagakuyu.com/

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