学校法人 玉川学園 Puente 2014.06 vol.04
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 今回は、2014年4月にキャリアセンター長代理に就任した大槻利行さんからキャリア支援についてお話を聞きました。 「玉川大学では、文系や理系、芸術系など総合大学ゆえ学生の志向も多彩であり、それに合わせた対応が求められます。そこでキャリアセンターでは各学部との連携を大切に考え、担当スタッフを学部ごとに配置。きめ細かなサポートを行っています」。 それらが奏功し、企業サイドから大槻さん に求人の話があると、すぐにスタッフから「その求人にマッチングした学生がいます」といった声が上がります。 「キャリアセンターの役割りとして、就職支援と指導の二つの側面があります。学生の主体的活動に合わせて、そうした求人情報などを発信していくことは支援。一方、自分の将来について考え、職業を選択する際に必要となる知識や情報も必要です。労働法Puenteたまがわ│17■ Current Topics│近況レポート近況レポート──❹Career Supportキャリアセンターが取り組む玉川の就業支援まだまだ厳しいといわれる大学生の就職活動。キャリアセンターではさまざまな取り組みを行っていますが、玉川の就職支援・指導の特徴を、新しいキャリアセンター長代理に語ってもらいました。の基礎知識を持ち会社選びをしないと、丸腰のまま社会に出ることになります。そうした指導にも注力しています」。 玉川ならではのアドバンテージもあります。 「これはやはり、卒業生の愛校心ですね。OB訪問で就活生がお世話になる際も、本当に皆さんが協力的です。業務が忙しくて協力ができず残念といった声も聞きますが、面識はなくとも後輩のために協力したいという思いをひしひしと感じます」。 先輩の思いに応えるべく、就活生にもきちんとお礼状を送らせるのが玉川流の指導。そうした心配りが、もしその就活生が入社しなかったとしても、次の後輩に生かされるのです。玉川ならではの、縦のつながりを感じさせるエピソードです。 「卒業生の皆さんには、ぜひそれぞれのお仕事でご活躍いただきたいですし、そこで蓄えたお力のわずかでもいいので、学生に注いでもらえたらうれしいですね。それが在学生の力になるし、目標にもなると思います。卒業生の方々にご協力いただく機会を、キャリアセンターでも積極的に設けていきたいと思っています」。 そしてキャリアセンターとしては、ぜひご家族の皆さんに日常的なコミュニケーションをお願いしたいそうです。 「これは特に小学校や中学校、高校の生活で共通しますが、お子さんが学校とは違う環境に触れた時に、本人の内省を励まし、意見を聴く働きかけをしていただきたいですね。それが、いざ就職活動の面接となった際に、自信を持って臨むことにつながるのです。たとえばお子さんがサッカー部から卓球部に移ったとします。それは何が魅力的に映ったのか、仲のいい友だちから誘われたのか。そんな話をお子さんとすることで人物理解も深まりますし、お互いに気づきもあるはず。日常の場面には、将来の就職活動のプラスになるヒントが数多く隠されていると思います」。 人間的な成長という意味での就職活動は、大学入学前から始まっています。そして、その基盤には企業サイドから評価・期待されている玉川の教育。単に「就職できればいい」「希望の会社には入れればいい」ではなく、「なぜこの仕事に就きたいのか」「社会に出て何がしたいのか」を学生がしっかりと考え整理をしていくことが、一人ひとりにとってのいい就職につながると思います。各学部の担当スタッフが就活をサポート協力的な卒業生が就活生の力に大学入学前から始まっている就職活動▪キャリアセンター長代理 大槻利行 さん

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