学校法人 玉川学園 Puente 2015.06 vol.05
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18│Puenteたまがわ「本物に触れてもらいたい」。その想いから、随所に様々な名画を複製した陶板絵画を設置している玉川学園。大学教育棟 2014にも新たな陶板が加わって、その美しさは色褪せることなく、キャンパスを鮮やかに彩ります。﹁聖体の論議﹂❶ ▶大学教育棟 2014 4階◦ラファエロ・サンツィオ[バチカン宮殿 署名の間]﹁アテネの学堂﹂❷ ▶高学年校舎 アトリウム◦ラファエロ・サンツィオ[バチカン宮殿 署名の間]キャンパスの陶板絵画バチカン宮殿の署名の間には、ラファエロ・サンツィオによる2つの壁画が対面して描かれています。それが、「アテネの学堂」と「聖体の論議」です。「アテネの学堂」は学問を通し真理を追究する古代の哲学者・科学者・芸術家など古今東西の知識人が集う学堂を描いたもので、全人教育の目指す価値の一つ「真」を示しています。また、「聖体の論議」は神によってもたらされた心の「真」を描いた作品です。宗教は学問と対立するものではなく、その延長線上にあると言われていますが、この二つの壁画を見比べることで「真理」への理解がより深まるという思いから、陶板絵画として「アテネの学堂」を高学年校舎のアトリウムに、「聖体の論議」を大学教育棟 2014に設置しています。「アテネの学堂」はここに描かれた哲学者たちのように、年齢の上下無く語らい、友の話に耳を傾け、互いの意見を尊重し、学問の真理を追究する姿勢を求めてほしいという願い、そして本学の「学堂」が高学年校舎のアトリウムであってほしいという願いとともに設置しました。「聖体の論議」はバチカン宮殿の署名の間が当初教皇のための書庫として計画されたものであることから、学生が「真」を探究するもうひとつの陶板絵画として、知の宝庫である大学教育棟 2014に設置しました。﹁選ばれし者﹂❶ ▶大学教育棟 2014 1階◦フェルディナント・ホドラー[ベルン美術館]本作品は、自然の愛と恵みのもとに中央の少年“選ばれし者”が自ら植えた樹木のようにすくすく成長していくことを願った絵といえます。玉川大学に入学した学生(選ばれし者)は祝福を受け、これからの4年間にこの大学教育棟 2014で学問の真理を追究するでしょう。

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