学校法人 玉川学園 Puente 2015.06 vol.05
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26│Puenteたまがわ母校を支える卒業生オイレス工業株式会社 代表取締役社長──岡山俊雄さん玉川学園の顔とも言える池周辺のリニューアルは、在校生、卒業生そして関係者から大きな期待が寄せられています。その軸となる大学教育棟 2014の免震設備を担当したのが、オイレス工業株式会社。同社代表取締役社長の岡山俊雄さんをお訪ねしました。引越しを終えて間もない、清々しいオフィスで出迎えてくださった岡山さんは、新しいオフィスにふさわしい、爽やかな方でした。開口一番、「玉川は自由な環境で、人に迎合せず自分の意見を言うことができました。人を傷つけることを言わなければ他人と違うことを言っても孤立するようなことがなかった。これは、社会に出てからとても役立っている大きな財産です」と岡山さん。「ビジネスでは、意思を明確に示したほうがよい。特に海外とのビジネスは、日本的な感性では負けてしまうことがありますから。意見を言うことがお互いの理解に役立ちます。この点では玉川学園に通わせてくれた両親に感謝しています」。もともと群れるのが好きでなく、ひとりでいるのもいとわない岡山さんには玉川の個性尊重の校風が合っていたそうです。話は、生き方とビジネスへ。「何かをしようと思ったら自分にプレッシャーをかけるため、宣言します。一度口に出したことはやらないとみっともないですから(笑)」トップビジネスマンらしい表現で、「自分で自分に手形を切るようなものです。不渡りにはできませんから」とおっしゃいます。岡山さんは体力にも自信があるそうです。「企業のリーダーとなると、自分の家族だけでなく、社員や、利害関係者の生活にも責任があるので、しっかり自己管理しないといけないと思っています」大学では英米文学科商業貿易専攻に在籍。高等部の半ばまでは工学部を志望していましたが、より柔軟で、自分の裁量で結果が得られる文系に惹かれ、進路を変更したそうです。「大学の勉強はたかだか数年、理系文系は関係ありません。社会に出てからが本領発揮です。努力と研鑽を積み仕事に慣れてくると、どんどん目標ができます。それをひとつひとつ達成してきました。実は中学部では、美術よりも金工が好きで 3年間技術の授業を取らせてもらいました。それもあり、違和感なく製造系の会社に溶け込めました。子供の頃にやったものは身体にしみこんで、忘れないですね」。岡山さんにとって夢とは?「夢は夢のままじゃだめです。夢を現実にする。そうすると次の夢が現れる。それをクリアするべくひとつひとつ積み重ねるもの」。さらに、「物には必ず二面あります。片面だけ見るのでなく、両面を見ないと強くなれません」とおっしゃいました。 自信たっぷりで男らしい岡山さんに、その自信はどうやって形成されPart1

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