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新たな知の拠点の誕生へ。大学教育棟2014の上棟式が執り行われました

2014.08.18

暦の上では立秋を間もなく迎えるとはいうものの、全国各地で今年最高の気温を記録した8月6日。玉川学園では歴史に残る行事、大学教育棟2014の上棟式(じょうとうしき)が執り行われました。大学教育棟2014は本年度12月の完成を目指して正門近くに建設中の、新しい玉川大学のシンボルともいえる施設。地上7階の各フロアは図書館や講義室・研究室、そしてアクティブ・ラーニング・エリアやプレゼンテーションスペースといった設備で占められています。話し合い、発信しながら学んでいく、玉川大学のこれからの学修の核となる施設です。また、正門からも近いことから、多くの学生が集まる新たなキャンパスのシンボルになると考えています。当日は玉川大学・玉川学園の関係者だけでなく、設計を担当する株式会社久米設計、そして施工を担当する西松建設株式会社の多くの方々に参加していただきました。

上棟式は、まず建物内の2階、図書館の書架となる場所で行われました。神官を務めるのは熊野神社の池田宮司。これまでも上棟式は熊野神社にお願いをしてきたそうで、ここにも歴史が感じられます。厳かな雰囲気の中、上棟式は池田宮司の修祓(しゅばつ)からスタート。関係者全員で、工事の無事を祈念しました。

そして神事が滞りなく行われた後、関係者代表による挨拶がありました。まずは本学の小原芳明学長から「これまでも玉川学園で校舎を建設する際に、上棟式を行ったことはあるのですが、最後の上棟式は木造校舎の頃。近年はほとんど行いませんでした。けれども玉川学園としても85周年の節目を迎え、新たなシンボルとして、今回は是非とも上棟式を行いたかった。そして、今日の日を無事に迎えられたことを嬉しく思います。」こうしたことからも、大学教育棟2014に対する想いが表れています。そして小原学長は「上棟式を迎えることはできましたが、まだまだ道半ば。しっかりと、安全な建物の建設を、これからもよろしくお願い致します」というメッセージで締めました。

そして次に久米設計の代表取締役社長、山田幸夫(やまだ ゆきお)氏が前に立ちました。「私たちはこれまでにも教育機関の施設を数多く設計してきましたが、大学の知の拠点、思い出の拠点となるシンボリックな施設を設計することができ、非常に嬉しい限りです」とお祝いの言葉をいただきました。また、この大学教育棟2014は免震構造はもちろんのこと、風や地下水を最大限に生かした、環境に配慮した設計になっています。設計の段階で本学の担当者からさまざまな提案があったと振り返りました。「だからこそ、皆さんと一緒に作り上げたという想いが非常に強い施設となりました」と語ってくれました。もちろん上棟式を迎えたからといって、設計者の手を離れたわけではありません。「あと4ヵ月、玉川学園、西松建設の皆さんと力を合わせて、満足のいく建物を作っていきたいと思います。そしてこの大学教育棟2014が、玉川学園の発展の大きなトリガー(引き金)になることを祈念いたします」という言葉が非常に印象的でした。

最後に西松建設の代表取締役社長の近藤晴貞(こんどう はるさだ)氏からもご挨拶がありました。「このプロジェクトは、ちょうど2年前の2012年8月に、以前の施設の解体からスタートしました。その場所に建つ大学教育棟2014は、新しい時代の玉川学園の礎とならなければと思っています」。その意味を込めて「大学教育棟2014の竣功には全力を挙げて臨みます」と力強く語ってくれました。

その後、屋外に場所を移して上棟行事が行われました。参列者全員が1階のエントランス部分に移動。池田宮司による清祓之儀(せいばつのぎ)の後、近藤氏、山田氏、小原学長による鋲打之儀(びょううちのぎ)が行われました。これは建物の骨組みに施主や施工主が最後の鋲を打ち付けるという儀式です。近藤氏が鋲を打ち、山田氏が締め、小原学長が確認することで無事に終了しました。そしていよいよ、上棟式のクライマックスである棟上之儀を迎えます。行司のかけ声に合わせて、関係者全員で鉄骨から伸びた紐を引きました。行司役は西松建設株式会社で、この建設現場の統括所長を務める岩本正己(いわもと まさみ)氏。行司役の「千歳棟(せんざいとう)」「万歳棟(ばんざいとう)」「永永棟(えいえいとう)」のかけ声に合わせ、関係者は「エイ・エイ・エイ」と声を上げながら紐を引きます。千歳棟、万歳棟、永永棟という言葉には千年も万年も、そして永遠に、この建物が丈夫でありますようにという願いが込められています。

棟上之儀を終えた鉄骨は、クレーンによって建物最上部へと運ばれます。真夏の青空の下、吊り上げられてどんどんと小さくなっていく鉄骨。それを見上げる関係者の胸には、大学教育棟2014に対する期待が膨らんでいます。
この大学教育棟2014の竣功は12月を予定しています。玉川池のほとりに建つその姿は、玉川学園の新しい顔となるはずです。この施設が玉川大学の新たな知の拠点となることを、そして学生たちがこの施設を存分に活用することを願っています。

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