「第7回関東近県SSH合同発表会」を開催しました

2012.03.30

3月26日(月)、本学園の講堂とサイテックセンターを会場として、「第7回関東近県SSH合同発表会」を開催しました。発表会には、本学園を含めた東京都・埼玉県・千葉県の11校の生徒を中心に、来賓の先生方、本学教職員、一般参加者の延べ約600名が出席しました。午前中の会場である講堂は、ほぼ満員となりました。その中には、一般の参加者として、神奈川県のSSHに取り組んでいる高校生や本学園中学生・これまで指導にあたった脳科学研究所教員の出席もあり、科学教育に対する研究意識の高さを多方面から感じられました。

今回の合同発表会は、関東地区におけるSSH(スーパーサイエンスハイスクール)研究指定校の代表生徒により、それぞれの学校における研究状況と成果について発表がありました。この研究発表を通じて、発表者は研究内容のまとめやプレゼンテーションの準備により理解を深めるとともに、出席者はクリティカルな態度で発表に耳を傾けることを大切にしています。この2つの役割を同時に経験することにより、今後の研究活動をより充実したものとする目的があります。

開会式では、高島教育部長(9-12担当)からの歓迎の挨拶に続き、来賓のJST先端学習担当 北島一雄主任調査員のご挨拶をいただきました。北島氏からは、研究発表会をつくりあげるための“心遣い”の大切さと、独立行政法人 科学技術振興機構(JST)のウェブサイト上にある『課題研究データベース』の積極的な活用についてお話がありました。

午前の部の全体会では、東京都立戸山高等学校、早稲田大学高等学院、千葉県立柏高等学校、玉川学園高等部、芝浦工業大学柏高等学校、東海大学付属高輪台高等学校、埼玉県立浦和第一女子高等学校の7校、19人の生徒による口頭発表がありました。各校生徒は、化学や生物の分野の研究テーマで約10分間のプレゼンテーションを行いました。いずれの発表もわかりやすく説明され、時間が足りなくなるほどの質疑応答も活発に行われ、とても明るい雰囲気で会が進行しました。本学園高校2年生の9人の生徒からは、脳科学研究所教員の指導協力を得ながら、『他者の目はよそ見を抑制するか? ―アイトラッカーを用いた検討―』について、スライドのアニメーションを効果的に使った説明がありました。
とりわけ、柏高校の『二酸化チタンによる有機物の分解』は、地域の川に流れ込む生活排水の浄化を視野に入れた研究動機と研究のまとめであり、身近な問題を科学的手法で解決する過程は、SSHの学びの原点を感じさせるものでした。


会場をサイテックセンターに移動し、昼食・休憩をはさんで、午後の部は、分科会での口頭発表とポスター発表が開催されました。分科会でも午前中と同様に非常にレベルの高い47件の研究発表が行われました。分野ごとに分科会に分けたことにより、関心・興味のある生徒同士が会場ごとに集まり、発表者・出席者の距離も近くなったことも手伝って密度の濃い議論ができました。
ポスター発表では、参加校生徒による156件のポスターセッションが行われ、生徒一人ひとり熱意ある説明と、同年代の生徒同士の聴講と質疑応答により、活気のあるセッションとなりました。特に、本学園中学1~3年生の研究班が、他校の高校生に混ざって発表したことは今後の学習と研究の糧になることでしょう。

発表会の運営を担当したSSH担当の渡辺康孝教諭は、「自分の研究について他校の生徒とディスカッションを行うことや有識者の方にアドバイスをいただくことで、研究上の問題点が明らかになり、多面的な解釈を得ることにつながります。生徒達は発表会までは大変な作業ですが、論理的な思考力や探求心を確実に成長させることでしょう。」と語ってくれました。次年度末は本学園のSSH指定の期限(5年間)を迎えます。「報告書作成も含めて、しっかり研究成果・発表をまとめるよう生徒とともにがんばっていきたい」と話してくれました。