先端知能・ロボット研究センター(AIBot研究センター)

主な研究

ロボカップ世界大会2017(ドイツ)にて、イノベーションアワードを受賞
  • 記号創発ロボティクスによる人間機械コラボレーション
  • 知覚的シンボルシステムの実現に向けて、人間知能の構成論的理解
  • AI・ロボティクスに関連するビジネスモデルの研究
  • STEMからSTREAMへ、STEM教育の理論的実践的基盤の解明

センター概要

人々が想像し、夢や希望から生み出された「技術」で世界は創られてきました。空想の世界で生まれた「ロボット」という言葉は、技術の進歩に伴い、驚くべき速度で現実の世界へと発展し、人々の労働生産性を飛躍的に高め、社会の成長を支えてきました。
21世紀を迎え、「人工知能」の実現が現実的な問題として議論され始めています。人々が作った知能が自らの限界を超え、従来の人類と技術の関係が逆転する、すなわち技術が人より賢くなる社会の到来が捉えようのない不安と共に予想されています。
人工知能やロボットが普及した未来は人々と「技術」が共に生き、共に働く社会であるべきです。そこは、一人ひとりが様々な価値を認め合う社会であることが大事です。
本研究センターでは多様な価値が調和的に創造される社会の実現を目指し、人工知能、認知科学、ロボットテクノロジーをキーワードに人間中心の社会知性の創成を支援するための研究を推進します。
私達が目指すのは、人々と「技術」が共に生き、共に働く社会を創ることです。人々が活躍し、人々の幸せを実現する社会のために、「技術」が貢献できることは何かを考え、人と「技術」が調和する社会の実現を求めます。

1.記号創発ロボティクスによる人間機械コラボレーション(社会知性創成研究部門)

本研究では、人間と機械が意味理解を伴ったコミュニケーションに基づいて日常的なタスクを協調しながら達成する、人間機械コラボレーションを実現するための基盤技術を確立することを目指します。そのためには、機械が言葉など記号の真の意味を獲得する必要があります。私達は、実世界での意味理解を扱う「記号創発ロボティクス」のアプローチを、コミュニケーションやビッグデータ利用へ拡張し、これを実現したいと考えています。成果の検証のため出場しているロボカップ@ホーム競技では、2008年、2010年と2度の世界チャンピオンに輝き、2016年の世界大会ではイノベーションアワードを受賞しました。

2.知覚的シンボルシステムの実現に向けて、人間知能の構成論的理解(社会知性創成研究部門)

従来の認知科学や人工知能では、知能の表現をプログラミング言語のような記号操作に求め、それゆえの表現の限界がしばしば指摘されてきました。Barsalouはそのような記号操作を中心とした認知システムの表現をAmodal(感覚独立)であると指摘し、知覚的シンボルシステムはModal(感覚従属)であるべきだと指摘しました。非知覚的な認識論が抱える問題にとらわれることなく、複雑で外乱に富んだ実世界から得られる情報に関して、十分に機能的な概念形成システムを目指した知覚的シンボルシステムの実現に向けた学際的な議論を行います。

3.AI・ロボティクスに関連するビジネスモデル研究(先端知能・ロボットビジネスモデル研究グループ)

本研究では、AIやロボティクスの新規ビジネスモデル策定に関する研究を行い、事業化における諸問題に対する解決策等を明らかにします。

4.STEMからSTREAMへ:STEM教育の理論的・実践的基盤の解明(STREAM教育研究部門)

従来のSTEMに芸術(Art)とロボティクス(Robotics)を加えたSTREAM(Science, Technology, Robotics, Engineering, Art, and Mathematics)教育の体系化を目指し、理論と実践の両側面からの研究を進めます。本研究は、Bloomfield College(NY)や南開大学(中国)、Kasetsart University(Thailand)など世界各国の研究機関と連携し、STREAM教育を国際的に発信する拠点とします。

World Robot Summit

2015年に策定された「ロボット新戦略」に基づき、日本政府主催で2020年にWorld Robot Summit(ロボット国際大会)を開催することが決定しました。玉川大学・玉川学園はこれまでのロボット競技会への積極的な参加と優秀な成績を評価され、World Robot Summitの活動拠点として選ばれました。2020年に向けて各種のワークショップや競技会を開催し、玉川大学・玉川学園をロボット競技会の発信地として活動を行います。