玉川大学 研究所

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脳・心・社会融合研究センター

私たちは日々、いろいろなことを感じ、考えながら、つまり「心」を持って生きています。「心」が「脳」から生み出されているのは科学的な事実ですが、それは「脳」が身体を介して外界とやりとりをする “生きた”情報処理器官として働いた結果であると考えられます。その外界には、自身と同様に豊かな「心」を持った多くの他者の存在があります。私たちは決して独りぼっちではなく、互いに「心」を通わせながら、ときに協調し、ときに競合することで、「社会」を構成しています。この「心」や「社会」に対して、私たち人類は少なくとも有史以来、哲学、文学、心理学、経済学、法学、歴史学等の人文・社会科学によって、さまざまにアプローチしてきました。そして21世紀の今、こうした「心」や「社会」を「脳」から解き明かそうという脳科学が、人文・社会科学だけでなく計算科学とも連携・融合することによって、私たちの生き方そのものを捉え直そうという新たな段階に差し掛かっています。脳・心・社会融合研究センターは、この新たな学問の息吹を体現し、脳科学研究所の他の2センターとも連携しつつ、人類がその平和と繁栄のために進むべき道を照らすような知見を発信していくことを目指します。

脳・心・社会融合研究センター主任 松田 哲也

社会行動研究部門

人間が社会的動物である由縁は、その向社会性にあると考えます。共感、信頼、協力、互恵、公正などの人間の向社会性は、どのような心理特性から構成されているのか、それを実現する神経メカニズムは何かについて、社会科学実験と脳機能イメージング、遺伝子解析を使って明らかにしていきます。さらに、経済学・法学といった社会科学と密接に連携することにより、科学的人間理解に基づく社会制度の設計にも貢献していきたいと考えています。

心の発達研究部門

玉川大学脳科学研究所には、3,000名以上の実験協力者のプールをもつ赤ちゃんラボがあり、乳児から幼児までさまざまな調査を行っています。特に、言語発達の基盤に認知機能の発達があるという視点で、実験心理学・比較認知科学・神経科学的手法により、両者の関係を明らかにする研究は、玉川大学脳科学研究所の特徴であり、世界的評価を受けています。また、大学や併設校の教員とのコミュニケーションをとおして、研究成果の教育への還元も図っていきます。

心の哲学研究部門

哲学は、その長い歴史をとおして、人間の心と行動についての深い洞察を提供して来ました。玉川大学脳科学研究所は、哲学者と脳科学者が対話を行う場を設けることによって、哲学的洞察に裏づけられた道徳観・倫理観・生命観に自然科学のメスを入れる努力を続けてきました。その成果は、「脳科学と哲学の出会い」「精神医学と哲学の出会い」(ともに玉川大学出版会)といった書籍の出版として結実しています。また、最新の脳科学研究を、専門家でない一般の人たちにどう伝えるかの研究も、哲学者と脳科学者が共同で行っています。

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