プロジェクトリーダー挨拶

写真:プロジェクトリーダー 木村 實プロジェクトリーダー 木村 實

玉川大学脳科学研究所は、実験動物を対象とした運動・行動の企画、学習や動機づけ・意思決定の脳神経回路メカニズムなどに関する研究、人間を対象とする心理学・行動科学、脳機能イメージング研究を通して人間の心の科学的理解を目指している。脳科学は近年の先端技術の開発に伴って大きく進歩しており、心理学や行動科学で記述されてきた心のはたらきの脳基盤の理解が進んでいる。本プロジェクトは、研究所が高い実績を持つ脳神経回路メカニズムの研究をベースに、社会性や発達をテーマとする人文社会科学との融合的な研究を通して人間の心のしくみに迫る点が特徴である。光遺伝学や分子遺伝学などの先端技術を導入した実験研究を可能にさせるために、初年度に組換えDNA実験設備(P2A実験室)を設置した。大脳基底核の代表的な神経回路選択的に遺伝子組み換えを行ったトランスジェニックラットを対象とする研究を開始しており、従来の研究では得られなかった革新的な研究成果を生み出すと期待される。
本プロジェクトによる支援によって、実験動物を対象とする脳神経科学研究と人間を対象とする脳機能イメージング、さらに乳幼児の行動調査等によって独創性の高い研究成果を挙げ、国際的トップジャーナルに発表している。これらの実績は高く評価され、脳科学研究所の教員はもとより博士研究員を研究代表者とする研究課題に対して文部科学省科学研究費補助金をはじめ、複数の国家プロジェクトによる格別な支援を受けている。プロジェクトの推進と発展に貢献している多くの若手研究者が、学界のホープとして発展する環境づくりを行っている。