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玉川発見伝 5

荘厳な音色を紡いだパイプオルガンの初代演奏台

モリナガ・ヨウ Yoh Morinaga

1966年東京都生まれ。早稲田大学教育学部卒業。取材対象を細密かつ緩やかな画風で表現。著書に『図解絵本 東京スカイツリー』『築地市場 絵でみる魚市場の一日』(第63回産経児童出版文化賞大賞)など多数

礼拝堂にパイプオルガンが設置されたのは、学園創立から2年後、礼拝堂建立より1年を経た1931(昭和6)年のこと。前年、創立者小原國芳と信夫妻が欧米講演旅行と視察のために横浜港を出航。「丘にパイプオルガンの音色を」との思いから、道中シカゴのキンボール社を訪問し、当時異例の10年月賦を取り付けて購入した。

1931年7月、夫妻の帰港から1月遅れてキンボール社の技師とパイプオルガンが到着。技師と生徒が794本のパイプと演奏台とを組み立てて、8月7日に初めて音色を響かせた。9月には初の演奏会も開かれ、以来礼拝堂と並んで玉川になくてはならないシンボルである。

現在パイプは使用中だが、初代演奏台は1990年に引退。教育博物館に足を運べばいつでも会える。

『全人』2016年4月号(No.804)掲載

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