『全人』2016年6月号 No.806より

2016.07.15

2016年6月号 No.806

6月号の特集は「科学の扉」。科学を学ぶすべての人へのメッセージです。巻頭ではノーベル物理学賞科学者の益川敏英博士のインタビューを、続いて玉川学園に益川博士とアジアの生徒125名を迎えた「さくらサイエンス・ハイスクール」の座談会や交流会の様子を報告。さらにSSH1期生で研究者をめざす卒業生の活躍を紹介、日本学生科学賞などを受賞した生徒と学生の研究エッセイ、学園展での発表を取り上げました。科学の扉を開く喜び、学ぶ楽しさを感じ取ってください。
また、今月号からスタートした新連載「玉川のアクティブ・ラーニング」。K-12から大学までの主体的な学びの実践をレポートします。10年生のフレンドシップキャンプを取り上げた行事報告、大学・学園入学式での小原芳明学長・学園長の訓辞抄録も掲載しています。

  • 2008年にノーベル物理学賞を受賞した益川敏英博士。学ぶことの楽しさ面白さをご自身の体験から語ってくださった

    憧れとロマンが原動力
    「研究は1番でなければダメなんですか?」という言葉があったけれど、冗談じゃない。科学の世界では2番煎じでは論文にならない。でも、学校の成績は1番である必要はない。先頭集団についていく感じでいい。それぞれの分野でトップを走る人たちを見ていれば、自分が進みたい分野もはっきりする。
    すごいなという憧れは大切。どう走りたいかという夢に向かえば、現実の困難にも取り組んでいける。ロマンは仕事の原動力になる。

    科学する人に 益川敏英 p4

  • 2011年玉川学園高等部卒の小林朝紀さんは、現在フランスのパリ第6大学修士課程に在籍。パスツール研究所でウイルスの研究をしている

    玉川で印象深いのは脳科学研究所のプログラムです。高校生で脳科学を学び、自分で考え、手を動かし、研究する。研究員の方のサポートのもとで、最終成果を国際研究発表会で発表したのも初めてでしたし、世界各国の高校生研究者と学び、研究を共有したことも貴重な経験でした。日頃から本物に触れる機会を多く経験して世界をとても身近に感じるようになりました。「やればできる!」という自信がついたのもこうした経験があったからこそだと思います。研究者を志し、この道を歩み続ければ新しいことが生まれる。これからも自分にできることを一つひとつやっていきたいです。

    <SSH第1期生 卒業生の活躍>
    生徒の「やりたいこと」にとことん付き合ってくれた 小林朝紀 p12

目次

  • [特集]科学の扉
    ノーベル物理学賞科学者のメッセージ
     科学する人に 益川敏英
    座談会 益川博士、玉川学園とアジアの生徒に語る
     若者よ、宝探しの旅に出よう
    SSH第1期生! 卒業生の活躍
     パリ第6大学修士課程2年、パスツール研究所 小林朝紀
     首都大学東京修士課程2年(分子遺伝学研究室)富永賢人
    生徒・学生の研究エッセイ
     セイヨウミツバチの花粉ダンゴによる周辺資源の評価…川口幸太郎
     お茶はなぜ変色するのか?…花村佳緒
     植物性乳酸菌の可能性を探る…堀 祐里香
     天然物を利用した色素増感太陽電池…廣田宗士
    未来の研究者たち
    故きを温ねて 35
     「自然に対する敏感なる感性の培養」…白柳弘幸
  • 平成28年度 玉川大学・玉川学園入学式訓辞…小原芳明
  • TAMAGAWA GAKUEN NEWS
  • 玉川大学名誉教授授与報告
  • 行事報告
     10年生フレンドシップキャンプ…鳥海 豊
  • 玉川のアクティブ・ラーニング 1
     工学部マネジメントサイエンス学科 根上 明 教授のゼミ
  • 玉川発見伝 6
     塾生たちの太鼓櫓…モリナガ・ヨウ
  • 今月の一労作 31
     僕らの夏休みプロジェクト
  • キャリアナビゲーション '16
     就職活動に【有利に働く】のは何?+公務員ガイダンス
  • Book Review 136 『県庁そろそろクビですか?』…小酒井正和
  • 教育博物館館蔵資料紹介 288 「百鳥図 模写」…柿﨑博孝
  • 玉川の仲間たち 「ハナショウブ」…田淵俊人