『全人』2018年6月号 No.828より
2018年6月号 No.828
「個性尊重」を教育12信条のひとつに掲げる玉川学園では、個々の技能や創造力を育む美術、音楽や工芸などに力を入れ、体験を通した「美」「すぐれたもの」への理解を目的とした本物に触れる教育が行われています。この伝統を土台に、幼稚部園児から12年生までが取り組む美術の授業、活動の様子を特集します。「研究エッセイ」は教育学部の濵田英毅准教授が執筆。暗記科目に思われがちな社会科のイメージを打破するアクティブ・ラーニングの授業実践を報告。学友会寄附講座では俳優として活躍する卒業生、川平慈英さんの講演を開催。抄録を収録しています。そして今月号から始まった新連載「Teaching @ Tamagawa」は、教員による英文エッセイ。聞き慣れない言い回しや単語などの注釈付きで、英語を学びながら教員の人となりにも触れられるページです。ぜひご一読ください。
表紙写真=岩崎美里
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4月に入園した園児にとって、5月のお節句は園で迎える初めての行事。青と赤の色紙でつくられた鯉のぼりを手に、「模様がないのはさみしいね」と年少組の日和佐礼教諭。クレヨンで体に模様を描くことになりました。
スモックに着替えると、迷いなく腕を動かす園児、先生に相談する園児、何重にも色を重ねる園児など、作品もその過程も個性にあふれ、表情はみな真剣そのもの。集中して描き終えると園児から満面の笑みがこぼれました。幼稚部「感性を刺激する」 p4
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- 川平:
もちろん楽しむためには練習やリハーサルが必要ですけど、何でやるかというと "楽しみたい" から。緊張も不安もある。でもそれは稽古や反復練習で補えるものなんですね。
- 榑松:
大事なのは自分が楽しめるかということ。皆さんに伝えたいのは、自分が楽しめないものを目の前の人に楽しめるわけがない。
- 川平:
たしかに。僕は今年56歳ですけど50代って楽しい。自分でもまだ知らない引き出しがあるんじゃないかな、どこまで楽しめるかなって。まだまだ攻めていこうと思います。ただ死ぬときは、役者としてページを残したい。実は沖縄の少年とその親友の視点を通した60、70年代のミュージカルをつくりたいんです。基地、戦争、家族、友人とは何か……をコメディ調で。まずはひとりでやって、英語にしてアメリカ、ロンドンに持っていきたいなって。
学友会寄附講座 講演抄録 「川平慈英、夢を語る」 p20
- 川平:
目次
- [特集]美術のじかん
幼稚部 感性を刺激する
1~4年生 感じ取り、理解する
5~8年生 知識の定着
9~12年生 再構築し、表現する
キャンパスのアート
故きを温ねて 57 「もつと自由に大膽に、子供らしく純に卒直に」…白柳弘幸 - 平成30年度 玉川大学・玉川学園入学式訓辞…小原芳明
- TAMAGAWA GAKUEN NEWS
- 玉川大学名誉教授称号記授与報告
- 行事報告
SGH・SSH生徒研究発表会…森 研堂 - 学友会寄附講座 講演抄録 川平慈英、夢を語る
- 玉川のアクティブ・ラーニング 14
芸術学部パフォーミング・アーツ学科 菊地芳子 教授の授業 - 生涯学べ 56
寺崎佑亮 町田市立忠生小学校教諭 - 研究エッセイ
歴史観を育むアクティブ・ラーニング…濵田英毅 - 玉川発見伝 15
ミツバチ科学研究センター…モリナガ・ヨウ - Teaching @ Tamagawa 1
Yoga in the ELF Classroom…Brett Milliner - キャリアナビゲーション ’18
アリスタ ライフサイエンス株式会社 光畑雅宏さん+就活Q&A - Book Review 158 『ミライの授業』…斯波恭平
- 教育博物館館蔵資料紹介 310 「掛図 第二博物圖」…柿﨑博孝
- 玉川の仲間たち 「アオスジアゲハ」…佐々木正己