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『全人』2018年11月号 No.832より

2018.12.14

2018年11月号 No.832

創立者小原國芳は「読書は知識開拓の門戸」として、読書の重要性を熱心に説き、率先して図書館の拡充を図りました。大学の教育学術情報図書館、K-12のマルチメディアリソースセンター(MMRC)の両図書館の取り組みとともに、教員と生徒がおすすめする60冊の本を紹介します。巻頭インタビューには小学生に絶大な人気を誇る「かいけつゾロリ」シリーズの作者である児童書作家 原ゆたかさんが登場。作品に込めた作者の思いを語っていただきました。「研究エッセイ」は中国哲学を研究するリベラルアーツ学部の中村聡教授が執筆。教育学術情報図書館が収蔵する貴重書の一群から、アジアの近代を問い直します。
表紙写真=岩崎美里

  • 多くの子どもたちに愛されている「かいけつゾロリ」シリーズの作者、原ゆたかさん。左は妻で同じく児童書作家の原京子さん。読者と同じ目線で「面白さ」を追求し、本だからこそ楽しめる工夫や作品への思いを語った

    いま僕が小学2年生だったら、きっとポケモンとかに夢中になっているはず。だから、あの頃はあんなことにワクワクしたな、あれが面白かったな、と思い出しつつ、本が子どもたちにとって漫画やゲームやアニメと同じ娯楽の選択肢のひとつになれば、と『かいけつゾロリ』 を描いています。
    僕は子どものときの楽しかったことや、両親や先生に言われて嫌だったことをすごく覚えている。だから大人になっても子どもの味方でいたかった。僕だけにできることは何かと考えたとき、「立ち読みで最後まで読める本」を書こうと思ったんです。

    「小学生だった僕が読みたかった本」原 ゆたか p4

  • 中国の近代哲学研究を軸に、19世紀後半に清代中国で刊行された漢籍からアジアの近代史を読み解く中村教授。教育学術情報図書館に収蔵されている当時の貴重書は、本学が誇る智の財産である

    重大な意味と内容を持った布教書と漢訳西洋科学書ですが、なんと玉川大学図書館にも眠っています。幕府の官版が多いようですが、中国から直接もたらされた貴重本もかなり見受けられます。これは、玉川学園の宝物です。図書館は、智の集積庫です。そこで、見たこともない本のページを捲ると、新しい世界が見えてきます。いままで見ていたものの見方が変わります。「智の逆さ地図」です。それこそが学問の醍醐味です。自分が学問して見いだした知識こそ、本当の智なのだと思います。

    研究エッセイ「見方を変えれば、新しい智が見つかる」中村 聡 p16

目次

  • [特集]本が好き
    interview
    小学生だった僕が読みたかった本 児童書作家 原 ゆたか
    教員、生徒おすすめの60冊
     低学年 廻谷美和/高学年 MMRC実行委員会
     中学年 瀬底正宣/高学年 後藤芳文
     学園長・学長 小原芳明/教育学術情報図書館長・文学部 丹治めぐみ
     文学部 岡本裕一朗/芸術学部 平高典子
     ELFセンター 岡田トリシャ/工学部 成川康男
     脳科学研究所 坂上雅道/教育学部 渋谷行成
    K‐12・大学の図書館
    故きを温ねて 61 「少年國芳の読書体験」…白柳弘幸
    研究エッセイ
     見方を変えれば、新しい智が見つかる…中村 聡
  • TAMAGAWA GAKUEN NEWS
  • 行事報告
    科学を通して世界とつながる さくらサイエンス…矢崎貴紀
  • 玉川のアクティブ・ラーニング 17
    教育学部 樋口雅夫 教授の授業
  • 玉川発見伝 17
    大学6号館…モリナガ・ヨウ
  • Teaching @ Tamagawa 3
    Developing Local and Global Outlook through Projects…Yuri Jody Yujobo
  • キャリアナビゲーション ’18
    株式会社日立製作所 土屋いつみさん+就活Q&A
  • 学園日誌…小原芳明
  • Book Review 162 『断片的なものの社会学』…矢田純子
  • 教育博物館館蔵資料紹介 314 「通常植物」…宇野 慶
  • 玉川の仲間たち 「キムネクマバチ」…佐々木 謙

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