『全人』2014年7/8月号 No.785より
2014年7/8月号 No.785
自然豊かな学園の中央に学び舎をもつ、玉川学園幼稚部を特集します。「きれいな心、よい頭、つよい体」を育むために取り組んでいる日々の保育やさまざまな行事をはじめ、園児から大学生までが通う総合学園の長所を生かした活動の様子を紹介。巻頭では児童精神科医の佐々木正美先生に育児のヒントについてインタビュー。幼稚部ママ3名の本音に迫った座談会も収録しています。「K-12 Report」では、4月に来日したオバマ大統領と10年生ロボットクラブ4名の会見の模様を、引率教諭がレポート。またとない経験をした生徒たちのコメントもご注目ください。
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子どもの理不尽な要求は、欲求不満がもとにあります。満たされず、どうにかしたいことが彼らの中にあるのです。つまり向上心の表われですね。向上心は成長するほど大切になってきます。
例えば大人になって仕事をするとき、自分から目標を発見していく必要がありますが、向上心がないとそれができません。人間として成長がありませんよ。だから子どもに欲求不満がなかったら困るのです。
子どもの言うことをすべてかなえられなくても構いません。ただ親が子どもの望みを聞く姿勢さえ持っていれば、きっと聞き分けのよい子に育ちます。「ありのままを受けとめて」 佐々木正美 p4
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最後に、日本科学未来館に招かれた高校生や大学生ら30人を前にしたスピーチの後、大統領が生徒たちと握手をする場面で、再び予想外のことが起きました。握手の予定がない玉川学園の生徒にも、握手を求めているではありませんか! しかも「サッカーロボットの生徒だね」との言葉もありました。
4人がロボカップジュニア日本大会で全国優勝したこと以上に、SSH指定校、NASA長官講演会など、玉川学園の実績が、今回につながったことは言うまでもありません。わずか4分間でしたが、アメリカ合衆国大統領に直接ロボットを披露した、日本で唯一の学校となったことは、玉川学園として誇れる貴重な経験となりました。「K-12 Report」 有川淳 p22
目次
- [特集]育つ 育てる 育ちあう
ありのままを受けとめて
インタビュー 佐々木正美 児童精神科医
幼稚部Mama Talk “子育て”は“自分育て”
行事でみる玉川学園幼稚部の1年
イベントクローズアップ No.1 こどものアトリエ
イベントクローズアップ No.2 マーブルタイム
イベントクローズアップ No.3 父母会活動
故きを温ねて 14 「宇宙すべてが教室だと思って」…白柳弘幸 - TAMAGAWA GAKUEN NEWS
- K-12 Report 玉川学園10年生 meet オバマ大統領…有川 淳
- 学びの時間 35 リベラルアーツ学部リベラルアーツ学科 谷本 亮研究室
- 生涯学べ 33 礒部伸樹 「カルチャーウォーク」主宰
- Our Job, Our Pride 24
総務部学園情報システム課 岩澤孝徳さんの仕事 - 今月の一労作11 サイハイランの花
- キャリアナビゲーション'14
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