『全人』2015年1月号 No.790より
2015年1月号 No.790
社会のデマンドに応え得る人材の育成──玉川大学が全学部を通して指標とし、取り組んでいる教育です。1月号の特集は「仕事の就き方」。企業が学生に何を求めているかを評論家の楠木新氏にうかがう巻頭記事に続き、大学生活と卒業後の仕事をしっかりとつながったものにするための学士課程の学びや、就活に挑む学生へのキャリアセンターのサポート、先輩の就活体験も紹介します。
また、11月8、9日に開催された課外活動と8学部による大学コスモス祭の様子を徹底レポート。祭典を支えた本部実行委員会の委員たちの声も掲載しました。研究エッセイでは、リベラルアーツ学部の永井悦子教授が、約10年にわたる学生たちの国際交流活動について寄稿しています。
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新卒の学生はまだ働いた経験がなく、スキルも能力も乏しい。分析する「自己」が定まっていないことも珍しくない。採用する側からすれば、やはり「仲間探し」の観点で判断せざるを得ないのです。(略)
いろいろな業界の会社に正面から入ることができ、年代も経験も異なる数多くの社員と面と向かって話せる。入社すれば口をきく機会もないような役員クラスが、自分の話に耳を傾けてくれることもあります。こうした刺激を得られるチャンスを学生にはまず前向きに捉えてほしいですね。自分から人に会って話を聞き、場数を踏む。諦めずに就活に取り組んだ人は、必ず人間的に成長します。「就活の誤解を超えて成長するために」 楠木 新 p4
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国際交流サポート生のチームは異文化体験をするだけでなく、組織を運営する際に必要とされるマネジメント力もあわせて学んでいくことになります。
学生たちは、こうした活動の中で海外の研修生から、「どうして電車が大幅に遅れるというアナウンスを聞いて誰も怒り出さないのか」「なぜこんなにラーメン店が1カ所にたくさんあるのか」「小学生に学校内を掃除させて親はなぜ文句を言わないのか」といった思いがけない質問を投げかけられ、自分たちが日ごろ何気なくとっている行動や考え方がいかに「日本的」であるのか、ということに気づくようです。「リベラルアーツ学部の国際交流活動」 永井悦子 p26
目次
- [特集]仕事の就き方
就活の誤解を超えて成長するために 楠木 新
見据えるのは「卒業後」 学士課程の学び
学びに応じた職業観を培う 学部におけるキャリア支援
就活に挑む学生を厚くサポート 頼れるキャリアセンター+イベントスケジュール
みんなが聞きたい就活のヒント 教えて先輩!
故きを温ねて 19
「生涯学び続ける姿勢を示した創立者の『贈る言葉』」…白柳弘幸 - TAMAGAWA GAKUEN NEWS
- 玉川大学コスモス祭2014
- 学びの時間 40
経営学部国際経営学科 長谷川英伸研究室 - 生涯学べ 38
瀬古有美 陶芸家 - K-12学びの丘 14
高学年の礼拝委員会 - 研究エッセイ
リベラルアーツ学部の国際交流活動 永井悦子 - Our Job, Our Pride 29
総務部情報システム課 森 学さんの仕事 - 今月の一労作 16
玉川の土でつくった「縄文土器」 - 学園日誌…小原芳明
- Book Review 120 『自分をえらんで生まれてきたよ』…峯尾亜希
- 教育博物館館蔵資料紹介 272 「單語歌留多」…菅野和郎
- 玉川の仲間たち 「マヤラン」…山﨑 旬