『全人』2015年3月号 No.792より
2015年3月号 No.792
3月号の特集は「玉川大学の英語教育」です。グローバル人材として活躍するために英語は必須のツール。国際共通語としての英語を徹底して学ぶELFプログラムをはじめとする玉川大学の英語教育の取り組みを紹介します。巻頭では元プロテニスプレイヤーの杉山愛さんにインタビュー。世界の舞台で戦うために英語力がいかに支えになったか、どのように身につけたかをうかがいました。英語教育の変遷についても言及した文学部の高橋貞雄教授の研究エッセイも必読です。
今月の行事報告は「寒稽古」。1960年代からの写真もアルバム風に掲載して、伝統の行事の意義を振り返りました。
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年に約250日は海外生活です。大会がどこで行われていても公用語は英語で、大会の情報も運営もすべて英語。戦うために英語は必須です。徐々に英語を身につけたことで、過酷なツアーも心から楽しめて、かけがえのない仲間に恵まれた。コミュニケーションができて、ツアー中に自分の居場所があるというのが、プロプレイヤーとしての生活を支えてくれました。(略)
みんないろんな国から来ているので、ネイティブばっちりの英語は要らないし、お互いに英語の苦労も分かるし、ネットを挟んで打ち合っていると気持ちも通じる。でも、ラケットとボールだけじゃなく、言葉でコミュニケーションできれば、もっと仲良くなれることは言うまでもありません。「テニスプレイヤーと英語」 杉山 愛 p4
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英語を学ぶ理由に「グローバル化」が挙げられます。しかしグローバル化以外の理由も考えてみたいのです。言語にはいくつかの機能があります。言葉を交わして人間関係を築くための「社会的機能」。情報を伝える「伝達機能」。考えたり、理解したりするための「思考・認知機能」などです。
昨今の英語教員は2番目の伝達機能ばかりを教えているように見えます。伝達機能は重要ですが、世界の多様性を理解するときに必要な思考・認知機能についても、国語教育などとともに、英語教育も責任を持つべきではないでしょうか?これは言語教育のエッセンスと言っても良いでしょう。「英語教育のあるべき姿を求めて」 高橋貞雄 p14
目次
- [特集] 玉川大学の英語教育
テニスプレイヤーと英語 英語が支えた世界挑戦 杉山 愛
国際共通語を学ぶ独自の取り組み ELFプログラム
専門分野で英語を深める 農学部&観光学部
英語教育の実践者を育てる 文学部
故きを温ねて 21
「一日も若いころから! 特に、歌と言葉」…白柳弘幸
研究エッセイ
英語教育のあるべき姿を求めて 高橋貞雄 - TAMAGAWA GAKUEN NEWS
- 平成26年度 礼拝献金についてのご報告
- 行事報告
「師弟同行で心身を鍛える10年生寒稽古」…佐藤二郎 - 学びの時間 42
リベラルアーツ学部リベラルアーツ学科 八木橋伸浩研究室 - 生涯学べ 39
草野真理 京都市 聖マリア幼稚園勤務 - Our Job, Our Pride 31
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- 玉川の仲間たち 「ナツダイダイ」…浅田真一