ベートーヴェン像

聖山にあったベートーヴェン像

昭和42(1967)年に東京で開催された「ベートーヴェン生誕200年祭記念展示会」に、創立者小原國芳が訪れた。そこでは、ウィーン・ハイリゲンシュタット公園にあった像を、日本国内で複製された「ベートーヴェン像」が展示されていた。小原は玉川の丘にも是非欲しいと望まれ、その熱意が展示会の代表者に伝わって、本学園で譲り受けることとなり、玉川の丘に移された。

昭和48(1973)年7月5日、大学の芸術学科音楽専攻生による『第九交響曲』が響く中、聖山において、青銅に鋳造された「ベートーヴェン像」の除幕式が行われた。

それ以来、「ベートーヴェン像」は聖山に立ち、奏楽堂や器楽演習室、大学4号館(音楽研究室)で学ぶ学生たちを励まし続け、本学の音楽教育を見守ってくれていた。

平成28(2016)年9月、講堂・視聴覚センター・器楽教室がUniversity Concert Hall 2016に新しく生まれ変わり、音楽校舎機能が集約された。これを機に、ベートーヴェン像はUniversity Concert Hall 2016の正面広場に移設された。

ドイツの作曲家であるルードヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770~1827年)は、「楽聖」とも呼ばれ、難聴(40歳頃には全聾となった)に苦しみながらも、交響曲『第5番ハ短調(運命)』『第6番ヘ長調(田園)』『第3番変ホ長調(英雄)』『第9番ニ短調(合唱)』、合唱曲『荘厳ミサ曲』、ピアノ・ソナタ『第14番嬰ハ短調(月光)』などの後世に残る名曲を数多く作曲した。

なお、本学では毎年12月中旬に、大学1年生全員が参加して『第九』を合唱する「大学音楽祭」を行っている。

University Concert Hall 2016 正面広場のベートーヴェン像

参考文献

岩渕文人『玉川学園金石誌(墨書解題)』
『玉川学園の教育活動 玉川大学の教育活動 玉川大学大学院の研究活動』(2008~2009)
小原芳明編『全人』No.756 玉川大学出版部 2011