No vision, the people perish.

玉川学園講堂の建物の正面の上側に、「No vision, the people perish.」(幻なければ民亡ぶ)という言葉が掲げられている。創立者小原國芳が好んだ言葉のひとつである。

創立者小原國芳は、常々「幻なければ民亡ぶ。幻のないところに進歩があろうはずがない」と語っていた。それが、平成3(1991)年に玉川学園講堂が建設された際に、この「No vision, the people perish.」の文字を講堂正面にとりつけた所以である。「No vision, the people perish.」は、旧約聖書の箴言29章18節に出てくる言葉である。さらに創立者は「まぼろしのない、夢のない、理想のない、虹のない、空想のないところには、一切の現実も成就できない…全く、夢は私の原動力だった」とも語っていた。

そうした意味を持つ言葉を小原哲郎前名誉総長が選んだ。「学生や生徒たちが、ここを通るたびに、ここを利用するたびに、神の声を感じ、そして一人ひとりがかけがえのない人生の道を開いてくれることを念願し、この言葉を選びました」と、同年5月21日の竣功式で述べている。

大きく書かれたこの文字には、玉川学園に通う児童・生徒・学生たちに、高い理想や大きな夢を持ってほしいという期待が込められている。

参考文献

岩渕文人『玉川学園金石誌(墨書解題)』
『玉川学園の教育活動 玉川大学の教育活動 玉川大学大学院の研究活動』(2008~2009)
小原國芳編『全人』No.53 玉川学園出版部 1954