慧眼見真

大学8号館の玄関には、左右に一つずつ格言が刻み込まれている。いずれも理工系の者が陥りやすいといわれる、物や数字ばかりを重視した考え方にならないようにとの警鐘として残されたものである。創立者小原國芳は「この生きた眼光紙背に徹するような慧智が崇いのだと思います」と述べている。

右側の黒御影石に彫られた「慧眼見真」(えげんけんしん)という言葉は、「無量寿経(むりようじゅきょう)」(浄土三部経の一つ)の中の一句である「慧眼見真、能度彼岸」から選ばれたものである。“諸事物が空であることを見る知恵の眼、知恵に依って、真実の理を見抜き、ものを正しく観察する眼”という意味だと言われている。昭和40(1965)年に制作された。

参考文献

岩渕文人『玉川学園金石誌(墨書解題)』
『玉川学園の教育活動 玉川大学の教育活動 玉川大学大学院の研究活動』(2008~2009)
小原國芳『全人教育論』 玉川大学出版部 1969