神なき知育は知恵ある悪魔をつくることなり

大学8号館の玄関には、左右に一つずつ格言が彫り込まれている。いずれも理工系の者が陥りやすいといわれる、唯物的な考え方にならないようにとの警鐘として残されている。玄関に向かって左側の黒御影石に彫られているのが「神なき知育は知恵ある悪魔をつくることなり」という言葉である。昭和40(1965)年に制作された。

科学技術の進歩は、明と暗の両面を持つ。平和利用されれば人間社会を豊かにし、戦争に利用されれば多くの人間の命を奪う。この言葉には、“人間至上主義的・科学万能主義的な考え方や教育が、人の姿をした悪魔をつくっているのではないか。科学技術を学ぶ者も、人間を超越した存在を知り、神を畏怖する心を持った人でなくてはいけない”との、創立者小原國芳の強い願いが込められている。

参考文献

岩渕文人『玉川学園金石誌(墨書解題)』
『玉川学園の教育活動 玉川大学の教育活動 玉川大学大学院の研究活動』(2008~2009)