No.8 アオキ

つやのある常緑の葉と深紅の果実が
調和して美しい(晩秋から春)
:経営学部校舎付近

木枯らしの季節。雑木林のクヌギやコナラが葉を落とすと、いよいよ常緑の木々の登場となる。暖かい陽だまりの中でみるアオキは、赤い果実と光沢のある常緑の葉がじつに美しい。赤く熟した果実はヒヨドリなどの鳥に食べられて、種子が遠くに運ばれる。果実には子孫を残す備えがしっかりとできている。

アオキは日本各地の山林に自生しており、庭木としてもよく植えられる。枝までつやのある青色で、青木と呼ばれている。属名のAucubaは、別名の青木葉に由来している。

斑入り葉などの園芸品種が江戸時代から知られている。寒さにも強く、葉と実の美しさから欧米のほうが街角の鉢物としてよく栽培されている。

玉川の丘では庭園樹として細葉や亀甲葉、覆輪・中斑・散斑などの園芸品種と雑木林を構成する低木としての自生種が数多く見られる。寒さに耐えながら、新しい年を待っている植物である。

(文学部助教授 梅木信一)
「全人」2002年12月号(No.653)より

アオキ(青木)

紫褐色の4枚の花弁をもつ雌花(春)

学名:Aucuba japonica
ミズキ科アオキ属
別名:アオキバ
日本特産の常緑低木で日陰でもよく生育し、春に紫褐色の小さな花を咲かせる。雌雄異株で雌の木には果実がなる。晩秋に赤く熟し、春まで美しい。