No.15 ナツツバキ

教学事務棟そば

玉川の丘はいよいよ深緑の美しい季節となる。教学事務棟や経営学部のかたわらではナツツバキの清楚な花が咲いている。緑の葉に白い花が調和して、すがすがしい。まさに夏に咲く白椿の風情がある。

花は1日で落ちてしまうが、次々に新しい花を咲かせる。葉は楕円形ですこし厚く裏面に毛があり、枝に互い違いにつく。よく似た木のヒメシャラは、花と葉が小型である。

亀甲模様の美しい木肌

木肌は滑らかで赤みをおびて美しい。樹皮が薄く剥がれ落ちると亀甲模様となる。リョウブ(リョウブ科)の木肌に似て美しいので、 床柱や彫刻などに利用される。インドの沙羅樹(フタバガキ科)になぞらえて「シャラノキ」の別名があり、寺院の境内や茶庭によく植えられている。

校舎の増改築や建設にともなって新しく植えられた樹木であるが、今ではしっかりと根を下ろし、新しい葉や枝を勢いよく伸ばしている。玉川の新しい仲間の誕生である。

(教育学部教授 梅木信一)
「全人」2003年7月号(No.660)より

ナツツバキ(夏椿)

少しシワがある 5枚の花弁で、清楚な白い花

学名:Stewartia pseudocamellia
ツバキ科ナツツバキ属
別名:シャラ(沙羅)、シャラノキ、サルナメなど
本州の東北地方南部以西から九州の山林に自生する落葉高木。初夏に5枚の径6~7cmの白い花を咲かせる。
花期:6月~7月