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玉川豆知識 No.74

FC町田ゼルビアと玉川大学・玉川学園との教育連携

玉川大学・玉川学園は、創立以来、地域とともに発展してきました。近年では、地元に対する「地域連携」「社会貢献」「人材育成」「スポーツ振興」に積極的に取り組み、地域とともに更なる飛躍を目指しています。
1993(平成5)年、地域に密着したプロサッカーリーグとしてJリーグが創設されました。各チームの名称を「地域名と愛称」にすることで、これまで企業に依存してきたクラブチームから脱却し、市民と共存する地元育ちのチームに移行しました。
そうした変革期において町田は、Jリーガー輩出約40人と、静岡市に次いで全国で2番目の地域です。町田市は全日本少年サッカーでも優勝経験がある少年サッカーの街でありながら、トップチーム(プロ)がないために、年齢があがるごとに、その有望な選手たちが近隣の他チームへと流出してしまっていました。そんななか、「町田で育った子供たちが大人になっても町田でプレーが続けられるように」とFC町田ゼルビアは1989(平成元)年に結成され、その結成20年目、いよいよJリーグに挑戦することを掲げました。そして、現在J2に所属し、J1昇格を目指しています。
玉川大学・玉川学園が目指すものと、Jリーグが目指す目標がマッチすることから、2009年に玉川大学・玉川学園は地域連携事業の一環として、地元育ちのFC町田ゼルビアの「夢への挑戦」を支援することになりました。そして、10年目を迎えた現在も、FC町田ゼルビアと玉川大学・玉川学園との教育連携による様々な活動が行われています。

1.FC町田ゼルビア

日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)の2部リーグ(J2)に所属するFC町田ゼルビア。FC町田ゼルビアの本拠地である東京都町田市は、少年サッカーがさかんで、数多くのJリーガーを生み出しています。例えば、ヴェルディ川崎(現在の東京ヴェルディ)などに所属し日本代表でも活躍した北澤豪氏をはじめ、清水エスパルスやイングランド・プレミアリーグなどでも活躍しFC町田ゼルビアにも在籍したことがある戸田和幸氏、元日本代表の太田宏介氏(FC東京)、2017(平成29)年のJリーグ得点王である小林悠氏(川崎フロンターレ)などが代表的な選手です。

FC町田ゼルビア展(本学購買部ギャラリーにて/2011年)

FC町田ゼルビアは、1989(平成元)年、FC町田として創設。1997(平成9)年に現在のFC町田ゼルビアにクラブ名を変更。2008(平成20)年に株式会社ゼルビアを設立。翌年、Jリーグに準加盟が認められ、日本フットボールリーグ(JFL)に参戦。2010(平成22)年に鹿島アントラーズや日本代表の左サイドバックで活躍した相馬直樹氏を監督に迎えました。その後、ランコ・ポポヴィッチ氏(大分トリニータ、FC東京、セレッソ大阪などの監督を歴任)、オズワルド・アルディレス氏(元アルゼンチン代表選手、トッテナム・ホットスパーFCや清水エスパルス、横浜F・マリノスなどの監督を歴任)、秋田豊氏(鹿島アントラーズなどで活躍した元日本代表)が監督をつとめました。その間、2012(平成24)年にJ2に昇格しましたが、翌年にはJFLに降格。しかし、相馬直樹氏が再び監督となった2014(平成26)年からはJ3に所属し、2016(平成28)年には再びJ2に昇格して現在に至っています。

2.玉川大学・玉川学園とFC町田ゼルビアとの教育連携

玉川大学・玉川学園と株式会社ゼルビアは、地域連携事業の一環として、2009年度よりオフィシャルスポンサー契約を締結し、今年2018(平成30)年で10年目を迎えました。これにより玉川大学・玉川学園はFC町田ゼルビアと、サッカーを通して教育交流やインターンシップなど、様々な連携事業を実践してきました。具体的には、幼稚部・低学年(小学1年生~4年生)・中学年(小学5年生~中学2年生)への体育授業やサマースクールの支援、高学年(中学3年生~高校3年生)における講義、大学生対象のインターンシップや講義、卒業研究における連携などとなっています。

3.玉川マッチデー

毎年、FC町田ゼルビアのホームゲームで「玉川マッチデー」を開催。2017(平成29)年の玉川マッチデーは、6月4日(日)の愛媛FC戦でした。会場はFC町田ゼルビアのホームスタジアムである町田市立陸上競技場。16時キックオフの2時間30分前から、競技場外のイベントスペース「ゼルビーランド」に設置されたテントで、玉川大学による様々なイベントが行われました。

身近なものでの楽器作りを行う「わくわくどきどき がっきやさん」。スタジアムでの応援にも最適な楽器を、子供でも短時間で作ることができるように教育学部のゼミ生が指導しました。マンガ研究部による「ボディーペイント」も人気を集めていました。公認のボランティアサークル「無果汁 Juicys」による子供を対象とした「こどもまつり」。その内容は、新聞紙で埋まったプールから得点のカードを探し出す新聞プール、ボールを蹴って行うサッカーボウリング、そして輪投げの3種目に挑戦してもらい、合計得点によってバルーンなどの賞品がもらえるというものです。また本学の購買部が、玉川アイスクリームをはじめ、バラエティ豊かなはちみつやはちみつカレー、はちみつおこし、はちみつパウンドケーキなどの玉川ブランド商品を販売しました。

ゼルビーランド内のステージ「Z劇場」にも3団体が参加。文化会のギターアンサンブル部は10名の部員によるアコースティックギターの合奏で「Beauty and Beast」、「Wedding Bell」、「夢をかなえてドラえもん」の3曲を披露。また英語でのミュージカルを行っている文化会のE.T.C.(English Theatrical Company)は、「Joyful Joyful」、「You Can't Stop The Beat」といったミュージカルナンバー2曲を披露。21名の部員が歌いながらステージ狭しと踊る様子はとてもエネルギッシュ。そして最後に登場したのが体育会ダンスドリルチームJULIAS。4月に行われた全米学生チアダンス選手権で2連覇を達成したJULIASが、ポンポンを使って「ガンバレ ゼルビア」の文字を作ったり、お客さんと一緒にポーズを決めたりと、キックオフに向けて会場全体を盛り上げました。

競技場のピッチ上では幼稚部の子供たちがエスコートキッズとして選手と一緒に入場。またJULIASのメンバーがフラッグベアラーとして、玉川大学・玉川学園の校旗とフェアプレーフラッグを持って入場しました。

4.FC町田ゼルビアとTAP (Tamagawa Adventure Program)

FC町田ゼルビアは毎年、チームビルディングの一環として、シーズン開幕に向け、選手・スタッフの皆さんがTAPセンターによる玉川アドベンチャープログラム(TAP)を受講。新しい選手も参加した中で行われたTAP研修は、選手間の距離を縮め、チームを作り上げるためのよい機会となっています。

参考<FC町田ゼルビアの歴史>

年度主な出来事リーグ戦順位カップ戦成績
1989 FC町田にトップチーム発足    
1990 東京都サッカー協会、東京都社会人サッカー連盟に登録。翌年からの東京都リーグに参加。    
1991 監督:重田貞夫 東京都社会人サッカーリーグ(以下【東京】)4部4位
  • 3部リーグへ昇格
 
1992 監督:重田貞夫 【東京】3部2位  
1993 監督:重田貞夫 【東京】3部1位
  • 2部リーグへ昇格
 
1994 監督:重田貞夫 【東京】2部4位  
1995 全国社会人サッカー選手権大会関東予選出場権獲得
監督:重田貞夫
   菰田省二(12月より)
【東京】2部3位  
1996 監督:菰田省二 【東京】2部2位 全国社会人サッカー選手権大会関東予選(以下【全予】)1回戦敗退
1997 「FC町田」から「FC町田ゼルビア」へクラブ名変更
監督:菰田省二
【東京】2部1位
  • 1部リーグへ昇格
 
1998 監督:菰田省二 【東京】1部3位
  • 関東社会人サッカー大会出場権獲得
関東社会人サッカー大会(以下【関東】)1回戦敗退
1999 監督:菰田省二 【東京】1部10位 【全予】1回戦敗退
2000 監督:菰田省二 【東京】1部9位  
2001 監督:菰田省二 【東京】1部11位  
2002 監督:守屋実 【東京】1部7位  
2003 監督:守屋実 【東京】1部7位 【全予】1回戦敗退
2004 監督:守屋実 【東京】1部3位
  • 関東社会人サッカー大会出場権獲得
【関東】1回戦敗退
2005 監督:守屋実 【東京】1部1位
  • 関東社会人サッカー大会出場権獲得
【関東】優勝
  • 関東社会人サッカーリーグ2部に昇格
【全予】優勝
  • 本戦への出場権獲得
全国社会人サッカー選手権大会(以下【全国】)2回戦敗退
2006 監督:守屋実 関東社会人サッカーリーグ(以下【関東】)2部1位
  • 関東社会人サッカーリーグ1部に昇格
【全国】準々決勝敗退
天皇杯予選東京都社会人トーナメント(以下【天予】)準決勝敗退
2007 監督:守屋実 【関東】1部1位
  • 全国地域サッカーリーグ決勝大会出場権獲得
全国地域サッカーリーグ決勝大会(以下【全地】)1次リーグ敗退
【天予】決勝敗退
【全国】2回戦敗退
2008 株式会社ゼルビアを設立(1月)
監督:戸塚哲也
【関東】1部1位
  • 全国地域サッカーリーグ決勝大会出場権獲得
【全地】優勝
  • 日本フットボールリーグ(以下「JFL」)昇格決定
【天予】準決勝進出
【全国】1回戦敗退
2009 Jリーグ準加盟クラブに承認される(2月)
ゼルビー登場(8月)
監督:戸塚哲也
【JFL】6位 【天予】準決勝敗退
2010 監督:相馬直樹 【JFL】3位 天皇杯「以下【天皇】」3回戦出場
2011 監督:ランコ・ポポヴィッチ
Jリーグ入会が正式に承認される(12月)
【JFL】3位 【天皇】2回戦出場
2012 監督:オズワルド・アルディレス
J2最下位となりJFLに降格(11月)
【J2】22位 【天皇】4回戦出場
2013 監督:秋田豊
   楠瀬直木(6月より監督代行)
J3リーグ参戦が決定(11月)
【JFL】4位 東京都サッカートーナメント(以下【東京】)初戦の社会人代表決定戦で敗退
2014 監督:相馬直樹 【J3】3位 【東京】準決勝敗退
2015 監督:相馬直樹 【J3】2位
  • 入れ替え戦を勝利しJ2リーグに再昇格
【東京】優勝
  • 天皇杯に出場決定
      【天皇】4回戦(16強)進出
2016 監督:相馬直樹 【J2】7位 【天皇】1回戦敗退
2017 監督:相馬直樹 【J2】16位 【天皇】2回戦敗退

※FC町田ゼルビアのオフィシャルサイト(http://www.zelvia.co.jp/)より

2011年、初めてのJ2昇格
2015年、入れ替え戦、二度目のJ2昇格
2018年、J1昇格を目指して

参考文献

  • 小原芳明監修『全人』第742号 玉川大学出版部 2010年
  • 小原芳明監修『全人』第743号 玉川大学出版部 2010年
  • 小原芳明監修『全人』第804号 玉川大学出版部 2016年
  • FC町田ゼルビアのオフィシャルサイト

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