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玉川豆知識 No.75

学園のシンボル、チョウゲンボウ

玉川の丘に生息するチョウゲンボウ。世界最速を誇るハヤブサの仲間であるこの希少な鳥は、玉川学園のシンボルマークになり愛されています。

1.チョウゲンボウと玉川の丘

玉川の丘では、年間およそ60種もの鳥類が観察されています。中でもチョウゲンボウは、1993(平成5)年ごろ記念体育館での集団営巣が発見されました。美しく勇ましい姿がみなに愛され、玉川学園のシンボルマークになりました。チョウゲンボウはハヤブサ目ハヤブサ科に属する体長35センチほどの鳥です。本来草むらや農耕地で小動物を捕まえ、山間部の崖に暮らす鳥ですが、昭和50年代ごろから東京近郊にも暮らすようになりました。しかし玉川学園のチョウゲンボウのように体育館のような建物に、いくつかの集団で営巣するというのは、世界でも大変めずらしいことです。30m以上の高さがある記念体育館を崖に見立てたのかもしれません。自然環境も人のこころも豊かな玉川の丘は、チョウゲンボウにとって居心地のよい場所のようです。チョウゲンボウはハトくらいの大きさですが、大変鋭い爪を持っていて、時速200km近くの速さで上空からスズメなどの小さな鳥を襲い、捕食します。またチョウゲンボウは毎年1月になると繁殖活動を開始し、記念体育館の屋根裏の4か所の角地をめぐって12羽以上が営巣場所の取り合いを繰りひろげます。この取り合いを勝ち抜いてカップルとなった合計8羽が営巣活動を始め、順調にいけば6月には巣立ちビナが見られます。

チョウゲンボウ
関連サイト

2.「ゲンボウ」と称して玉川学園のマスコットに

玉川学園のシンボルマークとして、自然に恵まれた玉川の丘に営巣するチョウゲンボウをモチーフにキャラクターマークが制定され、玉川のオリジナルグッズなどにも使われています。また、エンブレムは中央にチョウゲンボウを、周囲には全人教育を象徴する6つの価値、真・善・美・聖・健・富をラテン語で配してます。マスコットマークは、そのゲンボウとTamagawaの文字を一体化させたデザインと、年齢の異なる2種類のゲンボウが1996(平成8)年に誕生しました。

エンブレム
ゲンボウ
チビゲンボウ
ゲンボウ
関連サイト

玉川学園購買部のオリジナルグッズとして、ゲンボウが使用されているトレーナーや学用品、タンブラーなどを販売していました。(現在は販売が終了しています)

トレーナー
メッシュケース
タンブラー
マグカップ

現在も販売している商品があります。(一部紹介)

たまがわオリジナルネクタイ
エンブレム・トートバッグ
関連サイト

2007(平成19)年には、記念グラウンドが人工芝にリニューアルされ、デザインにチョウゲンボウのキャラクターマークが使用されました。1年中鮮やかなグリーンの中央付近に配されたゲンボウは、玉川学園・玉川大学のグラウンド共有の象徴となりました。近年、ラグビーフットボール、サッカー、ラクロスの大会グラウンドになっているため、「ゲンボウ」が学外の方々の目に触れる機会も多くなっています。

記念グラウンド
TA(Tamagawa Academy)
TU (Tamagawa University)

様々な場面で登場しているチョウゲンボウ。日々の研究・教育活動が多くの方々に認知され浸透してもらいたいと願い、約10年前からマスコットとして活躍しています。また天然記念物であるこの鳥が生息できている玉川学園の自然環境の素晴らしさを象徴するものになっています。

チョウゲンボウ(長元坊)

学名:Falco tinnunculus
ハヤブサ目ハヤブサ科ハヤブサ属
ユーラシア大陸から日本にかけて分布。日本では北海道から九州までの範囲に生息する。夏は本州中部以北の山地で繁殖し、冬には平地の農耕地や海岸の干潟などに移動する。主に小型のネズミ、小鳥などを食べる。
体長:雄33.0cm 雌39.0cm(翼開長68.0~76.0cm)

参考文献

小原芳明監修『ZENJIN』640号 玉川大学出版部 2001年
田淵俊人著『チョウゲンボウ』(小原芳明監修『全人』670号 玉川大学出版部2004年に所収)
小原芳明監修『全人』711号 玉川大学出版部 2007年
『玉川学園の教育活動 玉川大学の教育活動 玉川大学大学院の研究活動』 2007年

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