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FC町田ゼルビアの大友健寿代表取締役社長をお招きし、経営学部の学生が企業連携とSDGsのビジネスプランに取り組みました。

2021.06.15

玉川学園はFC町田ゼルビアとトップパートナー契約を締結し、さまざまな教育連携を行っています。その一つが、玉川大学経営学部・長谷川英伸准教授の「経営塾」という授業との連携。プロサッカーチームという地域密着型ビジネスのモデルケースとして、株式会社ゼルビア代表取締役社長の大友健寿氏がチーム経営について紹介。その内容や大友氏による課題に対して、学生たちが7つのグループに分かれてビジネスプランを策定し、プレゼンテーションを行います。本年度は4月20日(火)に大友氏が登壇。そこで伺った内容をベースに、1週間後の27日(火)に学生たちがプレゼンテーションを行いました。

20日の授業ではスポーツビジネスの特徴やチームの現状などを中心に、自身の経歴も交えながら説明を行った大友氏。チームの順位や選手の怪我、さらに新型コロナウイルスのような外的要因などさまざまな影響を受ける中でのクラブ経営の難しさや面白さを語ってくれました。また、クラブ経営とともに詳しく説明を行ったのが、地域社会との関わりです。チームの名称に地域名が入るプロサッカーチームは、ビジネスだけでなくさまざまなホームタウン活動を通して地域に貢献しています。大友氏が語った町田ゼルビアの特徴や課題を参考に、学生たちには「ゼルビアならではの、企業や団体と協業し、収益を生み出すことができるSDGsへの取り組みを考えよ」というテーマで出題。1週間後の授業では、7つのうち選出された4グループが登壇し、そのうち1グループがオンラインにてプレゼンテーションを行いました。

プレゼンテーション当日の27日の授業には、大友氏をはじめゼルビア関係者の方も参加。学生たちは10分間の持ち時間を使ってプレゼンテーションを行います。この日登校しない学生は、オンラインでプレゼンテーションの様子を視聴しました。プレゼンテーションを行った以下の4グループの内容を紹介します。

  • Bチーム

    「新事業ではなく既存の事業を伸ばす」ことを重視。ゼルビアキッチンを活用し、健康的なメニューの全国展開やSNSでの発信、またキッチンカーなども活用することで、「ゼルビアキッチン」のブランド確立をめざすという内容でした。大友氏からは「キッチンカーの導入にはコストがかかりますが、そのコストをどのように回収していくのかまで踏み込むと、より具体性が出ると思います」といったお話がありました。

  • Cチーム

    ゼルビアの地域貢献活動に協賛する企業(ゼルビアアシスト)に着目。この活動に現状では参加企業の少ない飲食店を誘導するため、低価格で参加できるプラン策定を提案する内容でした。大友氏からは「きちんと分析をされていますね。ただ、既に『まちパス』という形態で飲食店と連携しているので、内容が少し被ってしまうかもしれません」といったお話がありました。

  • Dチーム

    ゼルビアキッチンを活用し、SDGsの12(つくる責任 つかう責任)、11(住み続けられるまちづくりを)、8(働きがいも 経済成長も)につながるプランを提案。JA町田との連携による地産地消のメニュー開発、試合観戦後のごみ拾いでゼルビアキッチンでのドリンク無料券配布、親会社であるサイバーエージェントのストリーミングサービスを活用した試合結果予想、といった提案を行いました。大友氏からは「聞き手に伝わるプレゼン内容でした。ちなみにゼルビアキッチンでは玉川学園で作っているLEDレタスを使用しているんですよ」といったお話がありました。

  • Eチーム

    今回オンラインでの参加となったEチームはSDGsの11(住み続けられるまちづくりを)につながるプランとして大手不動産会社と連携した町田市の都市開発や、14(海の豊かさを守ろう)につながるプランとして大手飲料メーカーと連携し回収したペットボトルによるユニフォーム作りなどを提案。大友氏からは「とても具体的な内容だと思います。ただ連携する相手企業が業界トップばかりなので、ゼルビアももっと頑張らないといけないですね」といったお話がありました。

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4チームのプレゼンテーション終了後、大友氏から最優秀チームの発表がありました。「複数の企業との連携ができているか」、「企業、ゼルビア、そして関わる人たちすべてが幸せになる『三方良し』となっているか」。「メディア露出に向いているか」、「マネタイズに関する気づきがあるか」、「実現性と同時に意外性もあるか」といった視点で、大友氏は各グループを評価。最優秀チームとしてDチームを選びました。選考の理由として、「どのチームもプレゼンテーションの資料がよくまとまっていましたが、Dチームは特にきちんとまとまっていたこと。それと実現性も意外性も両方あったことがポイントでした」と語ってくれました。そして優勝したDチームにはゼルビアのファンブックとホームゲームの試合のチケット引換券が大友氏より贈られました。

優勝したDチームの4名の学生からは、「時間のない中で進められるよう、未完成でもいいので方向性をお互いに出し合ったのが良かったかも」、「やはり直接会わずに、オンライン上で打ち合わせなどのやりとりを行うのが大変だった」、「細かな案は各自で考えた上ですり合わせたが、各自の修正案を最後にまとめるのに苦労した」といった感想を聞くことができました。

FC町田ゼルビアと玉川学園がスポンサー契約を締結したのが2009年。それから12年の月日がたちましたが、玉川学園では幼稚部から大学まで、さまざまなディビジョンでゼルビアと教育連携を行い、普段の授業では学べないような知識を身につける機会を得ています。またゼルビアの選手の皆さんがTAPをチームビルディングに活かすといったことも行われています。玉川学園は、今後もFC町田ゼルビアを教育連携という形で応援していきます。

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