玉川大学・玉川学園Webサイト
IEサポート終了のお知らせ

玉川大学・玉川学園webサイトTOPページリニューアルに伴い、Microsoft 社の Internet Explorer(以下、IE)のサポートを終了いたしました。本学園が運営するサイトをIEで閲覧した場合正しく表示されない恐れがございます。
皆様にはご不便をおかけしますが、別のブラウザを利用しての閲覧をお願いいたします。

工藤公康氏を迎えて玉川学園創立95周年記念K-12父母教養講座を開催

2024.09.04

2024年7月7日(日)、玉川学園創立95周年記念K-12父母教養講座「可能性は無限! 子供たちの潜在能力の引き出し方 ~VUCA時代における学校・家庭教育とは~」が開催されました。

K-12父母教養講座は玉川学園K-12父母会役員会が主催し、本学園K-12の保護者を対象に、学内外の先生方や第一線でご活躍されている方々をお迎えして実施しているものです。

今年度は玉川学園創立95周年を記念した特別企画として開催され、講演者は福岡ソフトバンクホークス元監督の工藤公康氏で、進行役は「連想ゲーム」「のど自慢」などを担当した元NHKアナウンサーの徳田章氏です。徳田氏は今年3月まで玉川大学芸術学部で客員教授を務めていました。

講演では工藤氏のプロ野球監督、父親としての経験から、選手、あるいは自分の子供たちの潜在能力をどのように見つめ、引き出していったかということを中心に徳田氏が進行役として聞き出す形でお話をうかがいました。

前半では、工藤氏の少年時代のことから高校入学、そして夏の甲子園でノーヒットノーランを達成し、チームをベスト4に導いたお話などを伺いました。その後の工藤氏のエース投手としての華々しい活躍はプロ野球ファンなら誰もが知ることです。

後半では講演テーマに沿って、現役選手引退後の指導者としての歩みについて伺いました。工藤氏は監督に就任した際、「現役時代の自分がイヤだったことを決して選手に言わない、しない」ということを決め、選手としっかりコミュニケーションを図り、一人ひとりの性格やバックグラウンド(ケガや病気、家庭の事情など)をしっかり理解するように努めていたと語られていました。

徳田氏から「選手を指導することと、自分の子供の可能性を引き出すことの違いは?」と問われた工藤氏は「選手も、子供も私にとっては同じ」と即答。現在は俳優・農業家として活躍する長男、プロゴルファーなどとして活躍されている長女をはじめ、5人のお子さんたちともコミュニケーションを大切にし、それぞれの可能性を伸ばしてあげるサポートをしていると述べ、さらに「子供たちに何回同じことを聞かれても、その都度同じように答えます。また本人がやりたいと思ったことであれば、とりあえずやらせてみます。親が信用しなくて誰が子供を信用するんですか?」と語られました。

失敗や挫折が「次にどうするか」を考えるきっかけになると強調し、大切なのは「自分で考えること」「マインドを変えていくこと」、そう語る工藤さんに多くの保護者が大きく頷いていました。

また、徳田氏の「逆に工藤さんが若い選手や子供たちから学ぶことはありますか?」との質問には「いっぱいあります」と回答。自分では考え、気遣いしながらコミュニケーションしているつもりでも「無意識に相手に威圧感を与えていることもある」。そう考える工藤氏は若い選手や子供たちにも「自分の言い方で気になることがあったら遠慮なく言ってほしい」と言い続けていたそうです。

「監督と選手、親と子供。それは決して上下関係ではなく、フラットな関係であり、そう思えることがコミュニケーションにとってもっとも大切なことだと思っています」と工藤氏は語られていました。

工藤氏は選手・監督時代からテレビなどで披露していた軽妙なトークの中で、子供の教育や未来に関する悩みを抱えた多くの保護者の方々の心に響く数々の言葉を会場に届けてくれました。最後は現役選手時代の活躍に関する会場からの質問にも笑顔で答えてくださいました。

今回の講座に参加した保護者からは「子供との接し方、親としてのあり方を再認識できた」「子供がやりたいことが失敗を考えず後押ししてあげたいと思った」「日頃の子供への接し方を振り返った時に、とても心に響いた」といった感想が寄せられました。

玉川学園K-12父母会では、父母教養講座の他に年数回、本学園K-12保護者対象の勉強会として、「K-12親学講座」も実施しております。これらの講座を通して講師からのお話や得られた知識を参考に、明日以降の子育てや教育に役立てられるようにこれからも企画運営を進めてまいります。

  • 記載の情報の著作権は原則として講師・当校に帰属します。いかなる目的であれ記事の一部または全部について無断で、いかなる方法においても複写、複製、引用、転載、翻訳、貸与等を行うことを禁止します。

シェアする