玉川大学 玉川学園 2017
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Tamagawa University & Tamagawa Academy 20170912の教育信条1.全人教育2.個性尊重3.自学自律4.能率高き教育5.学的根拠に立てる教育6.自然の尊重7.師弟間の温情8.労作教育9.反対の合一10.第二里行者と人生の開拓者11.24時間の教育12.国際教育教育の理想は、人間文化のすべてをその人格の中に調和的に形成することにある。その展開にあたっては、「真・善・美・聖・健・富」という6つの価値の創造を目指した教育を追求している。教育とは、一人ひとりの唯一無二の個性を充分に発揮させ、自己発見、自己実現に至らせるものでなければならない。個性尊重の教育とは、一人ひとりの人間をより魅力的な存在へと高めていくことである。教えられるより自ら学びとること。教育は単なる学問知識の伝授ではなく、自ら真理を求めようとする意欲を燃やし、探求する方法を培い、掴み取る手法を身に付けるものである。一人ひとりにとって無理無駄がなく効率高い適切な教育のため、学習環境の整備、教材の厳選、教授法の工夫改善、コンピュータとネットワークの活用など、学習意欲を高め、能率を増進させる努力を行う。教育の根底には、確固とした永劫不変な教育理念がある。その実践のためには、論証が繰り返され、科学的実証が蓄積され、確固たる信念の下に教育活動が行われなければならない。雄大な自然は、それ自体が偉大な教育をしてくれる。また、この貴重な自然環境を私たちが守ることを教えることも、また大切な教育である。師弟の間柄は、温かい信頼に満ちたものでなければならない。温情とは甘やかしを意味するものではない。同じ求道者として厳しさの中にも温かい人間関係を大切にしていくことである。自ら考え、自ら体験し、自ら試み、創り、行うことによってこそ、真の智育、徳育も成就する。目指すところは、労作によって知行合一の強固なる意志と実践力を持った人間形成である。国民と国際人、個人と社会人、理想と現実、自由とルール。これらの反対矛盾対立する二面を一つに調和していく試みに挑みたいものである。マタイ伝に「人もし汝に一里の苦役を強いなば彼と共に二里行け」ということばがある。目指すべきところは、地の塩、世の光となる、独立独行の開拓者的実践力を持つ人材の養成である。教師と学生がともに働き、ともに食し、ともに歌い、ともに学ぶという師弟同行の教育。教育は限定された時間内だけではない。any timeの教育を目標に、生活教育、人間教育を大切にしていきたい。今、「地球はわれらの故郷なり」という広い視野と気概を持った国際人が求められている。語学の習得に満足することなく、豊かな国際感覚を養うため、地球のあらゆる場所で行えるany placeの教育を目指している。創立者小原國芳は玉川学園の建学の理念として、人間文化の調和的な発展を唱えました。玉川学園では、その理想を実現するために、12の教育信条を掲げています。Outline of Tamagawa1918(大正7)年、創立者小原國芳が学生時代に描いた「ゆめの学校」。その姿は現在の玉川学園へと具現化されている。ゆめの学校1929(昭和4)年、玉川学園は、創立者小原國芳の「果てしない夢への情熱」により誕生しました。人間を「生まれながらにして、唯一無二の個性をもちつつも、万人共通の世界をも有する存在である」と定義した創立者。この人間像を実現させる「マコトの教育」として提唱していた「全人教育」の理念に基づき、玉川学園は生まれました。現在、玉川の丘と呼ばれている玉川学園のキャンパスは、学園創立当時は草深い原生林でした。しかし、「自然そのものが教育である」と考えていた創立者は、この地を理想の学校づくりの場と定め、教職員と生徒が寝食をともにし、自らの手で山林を切り拓き、湧き水を汲み、道をつくり、学校がつくられました。そこには、どんなに苦しくても本物の教育を生み出してみせるという、焼けつくような情熱と真心と努力がありました。「ゆめの学校」をめざして始まった玉川学園は、88年の歴史を刻みました。新たな未来に向けて、世界に通用する教育、世界に評価される教育を、この玉川の丘で実現していきます。

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