学校法人 玉川学園 Puente 2011.06 vol.01
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Top Interview受ける側から与える側へ次世代を担う子供たちを見つめて小原芳明 学校法人玉川学園理事長、玉川大学学長、玉川学園学園長21世紀が幕を開けたとき、10年後の2011年が現在のような社会情勢になると、誰が予想できたでしょうか。いつの世も社会は変化するものですが、時代とともに変化のスピードは加速度的に増しているようです。 それでも変わらないもの、変えてはいけないものがあります。その筆頭が教育です。玉川が掲げる「真・善・美・聖・健・富」の6つの価値観や、「人生の最も苦しい、いやな、辛い、損な場面を真っ先きに微笑みを以って担当せよ」という教育信条は将来に引き継ぐべき大切な伝統だと思っています。 一方で、時流に沿って変えていくものもあります。例えば、2010年4月に竣工した「Future Sci Tech Lab」では、ハッキングなどの脅威から大切な情報を守るための光通信量子暗号の研究を進めています。ひと昔前には考えられなかったテーマですが、これからの社会にとって極めて重要な研究です。 社会が変われば、社会が求める人材も変わりますから、我々は常に10年先の世界を見据えて教育をしなければなりません。教育の目的は社会の維持、発展に貢献できる人材を養成することです。子供たちは社会の便益を受ける立場から、社会の発展につながる何かを提供する立場へと変わっていくのです。与える内容は人それぞれで、美しい声質を生かして歌で感動を届ける人もいるでしょうし、同じ志を持つ仲間とともに便利な製品やサービスを提供するという人もいると思います。 そんな次世代を支える人材を養成するためには卒業生や社会との連携が欠かせません。皆様が学園を支援する姿を見た子供たちは、いずれ自分たちも“与える”立場になることを体験として学ぶことでしょう。 この春から「TAMAGAWA VISION 2020」が始まります。全人教育をはじめとする玉川教育を基盤としたうえで、「新たな玉川ブランドの確立」「One Campusゆえに可能なK-16教育連携」など、2020年に向けてさまざまなテーマに挑戦してまいります。温かいご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。20vol.01

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