学校法人 玉川学園 Puente 2014.06 vol.04
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Puenteたまがわ│11■ Globalization of the Education│教育の国際化──❶ ラウンドスクエア国際会議ではさまざまな国の同世代と接することができます。その中で印象的だったのは、ある国の生徒が「僕の国は援助を必要としているけれど、自立のためには援助が必ずしもプラスにならない」と語っていたことです。そうした視点が自分にはなかったし、同世代が自国について真剣に考えていることにも驚かされました。また、僕はラウンドスクエア実行委員長なのですが、アメリカの委員長に「リーダーは皆を動かすことが大切」と言われ、帰国後は失敗を恐れずにチャレンジしていこうと考えるようになりました。小林 大晟さん ⦿普通コース12年生リーダーはチャレンジすることが大切 この会議には、普段なかなか接することがないような国の生徒とも出会えることから、ぜひ参加したいと思っていました。実際に南アフリカの生徒と仲良くなり、今でもFacebookなどで連絡を取り合っています。またホームステイ先の家族とも仲良くなったことも大切な思い出です。ステイ先のお父さんが、ちょうど私が学ぶIBクラスで先生をしていて、いろいろな話を聞くことができました。そしてこの国際会議の経験を通して、苦手だった自己主張の大切さを痛感。帰国後は意識して積極的に活動をしているので、いい変化が生まれると思います。前田 佳奈さん ⦿ⅠBクラス12年生多くの人との出会いが自分にとっての財産 私にとってこの国際会議は、普段の学校生活とは異なる環境に身を置くことで、さまざまなチャレンジができる場となりました。「自分はこういうものだと」という固定概念を持ってしまいがちなのですが、世界にはもっとチャレンジをしている同世代が多いことを実感させてくれます。将来は女性を支援するNPOなどで活動したいと考えており、現在も独自の募金活動を行っていますが、そうした活動を国内外を問わず行っていきたいですね。今回のラウンドスクエア国際会議に参加して、その思いがさらに強くなりました。藤本 りりかさん ⦿ⅠBクラス12年生普段とは違う環境が自分を成長させた 実はラウンドスクエア国際会議への参加は、3回目の挑戦でようやく実現できました。私にとってはそうした経緯も含め、自分のプラスになった経験だったと思います。初日のアドベンチャーでは他の参加者ほど英語が話せず悔しい思いもしましたが、徐々にコミュニケーションが取れるようになりました。また先進国と途上国の間にはかなりの差があることも実感。私は小林君と一緒にラウンドスクエア実行委員長を務めていますが、ここで経験したことをどのように生かし、どのように伝えるのかも、しっかり考えていこうと話し合いました。佐藤 里咲さん ⦿普通コース12年生この会議での経験を伝えることが大事 ラウンドスクエア国際会議の活動でもメインといえるのが、「バラザ」と呼ばれるグループでの討論です。そこで世界中の同世代と意見を交わすことで、自分とは違う視点や考え方に触れることができました。こうしたことは日本にいてはなかなか気付けない点だと思います。私は将来海外の人と一緒に働きたいと思っているのですが、この経験を通して将来への思いがさらに強くなりました。またいろいろな考え方に接し、自分がこれまで何をやってきて、今後何をしたいのかを見つめ直すいい機会にもなったと思います。新井 穂奈美さん ⦿普通コース12年生自分自身を見つめ直すいい機会に 私はPLコースで学んでいるので模擬国連の授業を毎週受けています。その中で自分の意見をアピールすることを学んでいくのですが、このラウンドスクエア国際会議でも、同じような討論が行われました。そこへ参加して海外の同世代と接してみて感じたのは、ただアピールするだけでなく相手のことをしっかりと理解しておくことの重要性。それが、交渉の場でも有利に働くことを実感したのです。また世界の人の宗教観など、実際に会って話してみないと分からないことも多く、世界を知る上で非常にいい経験となりました。飯尾 明日香さん ⦿PLコース12年生他者の理解が討論の際にも重要になる

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