学校法人 玉川学園 Puente 2015.06 vol.05
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Puenteたまがわ│05■ Special Report│大学教育棟 2014最新の設備を導入した教育学術情報図書館。開館から数ヶ月ですが、利用者数は以前の約2倍に増加。多くの学生が、さまざまな形で図書館を利用しています。こうした変化の背景には、現代の学生の学びに対応した図書館づくりがありました。教育学術情報図書館 大学教育棟 2014の1階から4階までを占める教育学術情報図書館。その中でも1階と2階が、書籍を収容する従来型の図書館となっています。開架書架に約20万冊、また自動書庫に約85万冊が収められています。この所蔵数はICタグ管理の自動書庫としては日本国内で最大規模(2015年6月現在)を誇ります。そして最大規模といえば、Cubicleと呼ばれる学修個室を96席設置。「この図書館は3階、4階にラーニング・コモンズを備えている分、1階、2階には個人でじっくりと勉強できるスペースを設けました」と語るのは、文学部英語教育学科の教授でもある丹治めぐみ副館長です。約100席の学修個室は他にもない規模ですが、日中はほとんどの席が常に埋まっています。 また、「図書館の入口近くにもガラス張りの自習席があります。当初は人目につく場所で学生が勉強をするのか、不安もありましたが、そうした心配は全くの杞憂でした。開館以来、多くの学生がこの図書館に足を運び、1階、2階の学修個室は多くの学生が利用しています。また、この図書館のキーワードの一つに『見える化』があったのですが、3階、4階のラーニング・コモンズでもガラス張りの部屋でさまざまな授業が行われています。授業を行う立場として『そういった利用法もあるのか』と、私自身も勉強になりますね。ときには学生たちの自学自習の様子が参考になることもあります」。また、利用法についても「今年度から各学部に1名ずつ、専任の図書館スタッフが付くという環境が整いました。学修に必要な書籍のアドバイスから、新入生やゼミ生向けの図書館ガイダンス等も行っていきます。そうやって学生と接することから、新しい図書館サービスが生まれるかもしれません」。 図書館の今後については、「大学教育棟 2014という複合型の素晴らしい施設が誕生し、多くの学生が毎日の学修の場として、ここに集まるようになりました。そこで今後は、多様なスタイルで図書館を活用できるような仕組みを作っていきたいと思っています」と話す丹治副館長。現在4階で行っている電子書籍の貸し出しをもっと充実させ、たとえば他の校舎で授業を受けながら、必要になった資料を電子書籍として借りるといった利用法が考えられます。 これからの時代の学修に活用できるよう、学生の集まる場となった大学教育棟 2014。今後は玉川大学全体の知識を結びつけるシンボルとして進化しつづけます。Library and Multimedia Resource Center 1F/2F▲教育学術情報図書館 副館長 丹治 めぐみ 教授▲2 階◦ライブラリー・サービス・カウンター向かい「MEDIA SHOWCASE」 芸術学部の学生プロジェクトが考案▲1、2 階◦学修個室▲2階◦ICタグ管理の自動書庫▲4階◦電子書籍コーナー

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