玉川大学大学案内Puente2016
15/46

アクア・アグリステーションで養殖されたアワビが玉川の丘の名物になるかもしれません。養殖のように自然災害の影響を受けることもなく、餌で海を汚染するリスクもありません。またこの技術があれば、水量の少ない内陸部でも魚介類を養殖することが可能です。 この施設では、まずアワビの養殖に挑戦します。アワビは乱獲や気候変動により漁獲量が減り続けています。2016年6月には、アクア・アグリステーションに1万匹のアワビの稚貝が到着。養殖がスタート。アクア・アグリステーションを実際に稼働させるにあたり、魚よりも小型の水槽ですみ、また付加価値の高いアワビは、格好の研究材料なのです。アワビは高級食材であるだけでなく、熨斗袋の熨斗にも使用されるなど、日本の文化にも深く関わる生物です。近い将来、Puenteたまがわ│15■ Tamagawa Topics│玉川トピックス そしてこのアクア・アグリステーションも、ELF Study Hall 2015と同様に芸術学部の学生がデザインに携わっています。メディア・デザイン学科の田中敬一教授と柏原エリナ講師がデザインを担当。そして「空間環境造形B」の授業を履修している学生も参加しました。そのデザインは、研究施設の外部をガラス張りの建造物が覆う「スケルトン・インフィル」という建築構造を活かし、ガラス面の内側から七色に光るアワビに光を当てるというもの。特に夜になると美しく輝くそのデザインは、この新しい施設を強く印象づけています。将来、アワビが玉川の丘の名物に?壁面のデザインに芸術学部の学生が参加「アクア・アグリステーション」入口

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です