全人2017特別号
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10│全人特別号オヤジの住い(展示室)オヤジの住い(展示室)は、創立者小原國芳が生前生活していた雰囲気を残し、当時の生活を想像し、 その存在や思いを感じる空間としています。かつて、小原國芳・信夫人が生活していた住居。この小原邸には常に生徒や学生が集い、國芳を囲んで時間を過ごしました。同窓生にとって思い出深いこの家。往時の様子を残しながら「小原記念館」は生まれ変わりました。この記念館には、玉川学園の創設当時を知ることのできる展示室があり、さらに、創立者が暮らしていた頃を再現した居室が開放されています。小原國芳にとっての安らぎの得られる場所としていました。時々、筆での揮毫場所にもなりました。ここでは國芳が描いた絵や掛け軸、ついたてなどを配置しています。また縁側から庭園を見渡せ、心地の良い時間を過ごすことができます。在宅中の多くは、執筆は書斎、来客の応接は居間で行っていました。多忙な國芳は、次々の来客や講義や出張などの分刻みの過密スケジュールに対応していました。ここではモニターで國芳に焦点を当てたスライドショーが見られ、部屋の壁面では往時のままの絵や書が展示されています。僅かな時間を惜しんで、執筆やベストセラーである「全人教育」などの著書の見直しを行っていた書斎。当時の息遣いが色濃く感じられるスペースになっています。本棚や机には往時の調度が展示されています。特に書棚には、当時の校正紙が額に入って展示されていますが、太い鉛筆での校正には力強さを感じられます。*オヤジ:小原國芳先生を生徒・学生・教職員たちは、親しみを込めて「オヤジ」と呼び、また、信夫人は「オバサマ」と呼ばれていました。小原記念館◆ 和室◆ 居間◆ 書斎2階平面図書斎居間和室西 棟オヤジの住い(展示室)◆ 記念館正面◆ 1Fホール◆ 階段書架●オヤジの住まい(展示室)…小原記念館の改装にあたり、建物の柱や家具などを保存・保管して、往時の建物が忠実に再現されています。

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