全人 ZENJIN 2018特別号
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10│全人特別号Special Edition創立90周年(2019)に向けた取り組み南さつまキャンパス 久志晴耕塾 「南さつまキャンパス」の位置する鹿児島県南さつま市坊津町久志は、玉川学園の創立者である小原國芳の生誕地であり、本学は1977年に坊津町久志(現・南さつま市)に用地を取得。翌1978年に久志農場を開設し、主に農学部の教育・研究の場として使用されてきました。また2010年には、創立80周年記念事業として「小原國芳生誕地公園」を整備。今回の「久志晴耕塾」建設は創立90周年事業の一環として行われました。 1階には開放的なCommunity space lounge(ラウンジ)や落ち着きある色調のLearning space 1(自習室)を設置。これらの部屋は隣接しており、間仕切りを取り払えば大空間で利用できるフレキシブルな設計となっています。また廊下の水槽では久志の海の生物を観察することが可能です。キッチンもオープン形式なので料理や食事をしながらコミュニケーションがとれ、ダイニングもラウンジや自習室と一体利用ができます。また宿泊設備はすべて2階に配するなど、明確なゾーニングができています。 施設内の装飾は、玉川学園の教育や理念の具現化を念頭に製作されました。エントランスに取り付けられたガラスの中には創立者が書いた「一画多い夢」の文字を入れ込んだものや、学長自ら製作した作品もあります。また芸術学部の椿 敏幸准教授と学生たちが製作した陶板レリーフやランプシェードも設置。竣功式では、地元の酒造メーカーと農学部が配合検証し、芸術学部メディア・デザイン学科の学生がネーミングとラベルデザインを担当したポンカンリキュールなどが、記念品として来場者にふるまわれました。充実した施設と設備玉川教育を具現化したモチーフが随所に教育・研究面での活用と地域連携・社会貢献の拠点に。地上2階、地下1階の久志晴耕塾。約50名の宿泊が可能です。エントランスを抜けた先にある、開放的なCommunity space lounge(ラウンジ)竣功式の記念品、「ポンカのんが」 他久志農場の土を原材料にした陶板レリーフとランプシェード久志の砂浜とポンカンの山々を曲線で表現したエントランス学長制作のガラス作品校章を想起させる曲線と色合い

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