全人 ZENJIN 2018特別号
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が結実した今回の資料展では町田市内の田端遺跡と御嶽堂(みたけどう)遺跡の出土品を中心に紹介されました。中には人の顔を模したような特徴的な土器も展示。また菅野和郎教育博物館准教授によるギャラリートークも開催されるなど、盛りだくさんの内容となりました。  1980年代より量子情報の学問的基盤となる数学理論で成果を上げてきた玉川大学。量子情報研究所では、2014年より車の自動運転などに応用可能な量子レーダーカメラの開発が始まり、量子イメージング国際会議などでも発表されました。そして2016年からはその小型化に着手。学内の数理理論研究者の協力の下で開発が進められています。この研究が進展すれば、全天候型の自動運転用センサーの画期的な性能改善が期待できます。 2014年より行っているスーパーグローバルハイスクール(SGH)のプロジェクト、「グローバルキャリア講座」。毎回、さまざまな国際問題について各界の専門家から意見を聞いていますが、2017年は海洋研究開発機構(JAMSTEC)所属の微生物地球学者という枠を超えた活躍をしている高井研氏をお招きし、2017年10月20日に特別講演を実施しました。当日のプログラムでは、まず「玉川学園模擬国連会議(TMUN)」への参加するSGHの生徒や、課題研究でサンゴの生態解明に取り組むスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の生徒がプレゼンテーションを行い、その後に高井氏を囲んでのパネルディスカッション、さらに高井氏による講演会が行われました。生徒の胸に響くようなメッセージをたくさん送ってくださった高井氏。最後に、「皆さんも、ぜひ未知の海に漕ぎだしてほしい」と、力強いエールが生徒に送られました。 2017年10月16日より12月17日まで、玉川大学教育博物館で企画展「考古資料展―玉川学園考古学研究会の軌跡―」が開催されました。町田市は全国有数の古代遺跡が多い地域で、学園内でも縄文時代中期の遺跡が発見されています。玉川学園では自治体による遺跡調査が主流となる前の昭和40年代から地域の遺跡の発掘をスタート。そうした成果■ Educational and Research Topics│教育・研究トピックスK-12SGH「グローバルキャリア講座」で高井研さんの特別講演を実施世界で活躍する微生物地球学者・高井研氏から生徒たちに送られた、力強いエール。教育博物館町田の考古学は玉川学園から始まった!町田の遺跡発掘をリードした玉川学園。その成果を展示した考古資料展を開催。全人特別号│21研究所量子レーダーカメラ自動運転のレベルを大きく変える量子レーダーカメラの開発が進行中。量子レーダーカメラ

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