ZENJIN 2019 特別号
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全人特別号│11■ Special Edition│創立90周年を迎えて――❸ 玉川学園では創立以来学習の補助・参考品となるような教材・教具をはじめ、教育に関する資料や美術資料などの実物資料を多数収集してきました。それらが玉川大学教育博物館の収蔵資料の基盤になっています。その中でも世界的に貴重な資料として知られるものがジョン・グールドの鳥類図譜です。英国の博物学者・ジョン・グールド(1804-1881)は幼い頃から自然に親しみ、20歳の時にロンドン動物学協会附属博物館に勤務しました。その後当時新しい印刷法として開発された石版画(リトグラフ)の技法を利用した鳥類図譜の制作を手がけました。 グールドが制作したインペリアル・フォリオ判(約56×39cm)の鳥類図譜には、『ヒマラヤ山脈百鳥類図譜』『ヨーロッパ鳥類図譜』『オオハシ科鳥類図譜』『キヌバネドリ科鳥類図譜』『オーストラリア鳥類図譜』『アメリカ産ウズラ類鳥類図譜』『ハチドリ科鳥類図譜』『アジア鳥類図譜』『イギリス鳥類図譜』『ニューギニア鳥類図譜』があります。図譜の優れた芸術性、学術性に着目したのは、小原哲郎前名誉総長でした。本学の教育資産として活用を図るために収集がはじまり、現在日本で唯一全40巻を所蔵しています。 本展では、ジョン・グールドの鳥類図譜がもつ資料的価値を明らかにするとともに、図譜から今何が解るのかという観点で展示を構成します。展示のテーマは、グールドの鳥類図譜を中心に、「鳥類図譜の成り立ちと技術」「グールドの鳥類学」「19世紀の鳥類図譜」に視点を置いた内容を予定しています。 なお、本展はより多くの方々にグールドの鳥類図譜をご堪能いただきたいという思いから、6年ぶりに全巻を展示するとともに、学外にも会場を設け、当館との2か所で順次開催いたします。皆さまのご来館をお待ちしております。玉川学園創立90周年記念特別展/玉川大学教育博物館主催ジョン・グールドの鳥類図譜 ――19世紀 描かれた世界の鳥とその時代 〈東京芸術劇場ギャラリー1〉東京芸術劇場ギャラリー1文化・芸術展「ジョン・グールドの鳥類図譜」展 池袋会場▷2019年10月5日(土)~10月13日(日) 10:00~18:30※7日(月)は施設の休館日にともない休ませていただきます。東京芸術劇場ギャラリー2フラワーデザイナーの村松文彦さんによる生花デモンストレーション▷2019年10月5日(土)午後シンポジウム「19世紀のジョン・グールド鳥類図譜から今何がわかるのか」▷2019年10月8日(火)奈良宗久さんによる茶道デモンストレーションとトーク▷2019年10月12日(土)午後玉川大学教育博物館 第2展示室「ジョン・グールドの鳥類図譜」展 玉川学園会場▷2019年10月28日(月)~2020年2月2日(日) 9:00~17:00※会期を前期・後期に分け、一部展示替えを行う予定JR線・東京メトロ各線・東武東上線・西武池袋線の池袋西口より徒歩約2分です。東京芸術劇場へのアクセスベニカザリフウチョウジャワショウビンコチョウゲンボウ特別展タイムテーブルシンポジウム 〈東京芸術劇場ギャラリー2〉♦「19世紀のジョン・グールド鳥類図譜から今何がわかるのか」▷2019年10月8日(火) ◇その他、ギャラリートーク、ワークショップ等を予定※ 展覧会の詳細は、後日当館HP(https://www.tamagawa.jp/campus/museum/)・チラシ等で発表いたします。(写真:東京芸術劇場 提供)* 東京芸術劇場・玉川大学教育博物館とも観覧無料/トーク・ワークショップ・シンポジウム参加費:無料池 袋 駅東京芸術劇場●池袋警察署● Esola池袋ホテルメトロポリタン●みずほ銀行●ビックカメラ●駐車場入口劇場通りマルイシティ●スパイス2 ●LUMINE東武百貨店西口駅前広場至新宿至上野西口五差路池袋西口公園正面入口2b出口2a出口○●

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