ZENJIN 2019 特別号
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 5年生の児童たちが、5月の種籾の選別から10月の稲刈り、11月の脱穀まで、約半年間をかけてお米について学びました。これは「お米の学習」として、社会科の一環として行われた授業です。その何よりの特徴は、玉川大学農学部と連携して大学教員や大学生から指導を受けたり、学園内にある水田を利用して田植えから脱穀・精米までを学べるという、玉川学園のリソースを活用している点にあります。「白米と玄米の違いは?」、「お米作りの過程で出た稲わらや籾がら、糠などはどうするの?」、児童たちの素朴な疑問にも大学教員や大学生たちが、丁寧に答えてくれました。こうした体験は、玉川学園だからこそできるものです。 2018年12月1日・2日に武蔵野の森総合スポーツプラザで開催された「第18回全日本チアダンス選手権大会・第16回全日本学生チアダンス選手権大会」に、玉川大学ダンスドリルチーム「JULIAS」と高等部チアダンス部「GLITZ」が出場。それぞれCheer Dance部門、Jazz部門で優勝を飾りました。10月にはポーランドで開催された「第1回世界大学チアリーディング選手権大会」でもTeam Performance Cheer Pom部門で優勝したJULIAS。またGLITZは昨年も同大会の同部門で優勝しており、プレッシャーのかかるところ見事に二連覇を果たしました。JULIASもGLITZも、チームの絆を深め、さらなる高みを目指していきます。 国際バカロレア(IB)機構と玉川大学学術研究所が「国際バカロレア教育フォーラム2018」を初共催しました。今回は、IBの探究学習、協働学習、概念を中心とした学習の優良実践を共有し、互いに学ぶ場とすることが目的でした。基調講演やIB教育を実践する教員方の発表に加えて、模擬授業や学生のプレゼンテーションなども行われ、具体的な教育内容に触れる機会が提供されました。IB教育を実施している学校だけでなく、導入に関心をもつ学校や先生方も多く参加しており、情報交換をして学び合う姿が随所で見られ、さらなるIBの広がりを期待させてくれました。 食料問題の解決を通じて社会貢献すべく、玉川大学農学部は、水産資源の新しい養殖技術を研究する施設「アクア・アグリステーション」を2016年に開設しました。閉鎖環境におけるアワビの養殖技術確立を目指してきましたが、2年あまりをかけて養殖された「玉川の丘アワビ」約1700個が2018年に新年のおせちの食材として加賀料理の「大志満」(株式会社 大志満)へ出荷されました。最先端の水処理技術を活用した内陸部での養殖は、自然災害の影響もなく、餌で海を汚染するリスクも少ないことから、NHK総合「探検バクモン」(2017年12月13日放送)でも未来の農業として紹介されるなど注目を集めており、今後の発展的な研究にも期待が寄せられています。■ Educational and Research Topics│教育・研究トピックス――❶全人特別号│19ワンキャンパスのメリットを活かした低学年と大学の連携授業5年生の「お米の学習」を、農学部の教員と大学生がお手伝い。国際バカロレア教育フォーラム国際バカロレア機構と初共催「国際バカロレア教育フォーラム 2018」全日本チアダンス選手権大会玉川大学ダンスドリルチームと高等部チアダンス部が部門優勝に。研究の成果がカタチに「アクア・アグリステーション」のアワビおせちの食材として出荷。大学大学大学/K-12大学/K-12(写真:日本チアダンス協会 提供)(写真:日本チアダンス協会 提供)

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