ZENJIN 2019 特別号
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クショップでは、学生たちからもアイデアが提案されました。 科学技術を始めさまざまな分野が進化した現代において、新たなモノをゼロから生み出す力以上に、分野横断による発想力が、社会では求められています。工学、農学、芸術という異なる分野の幅広い知識に触れることは、学生にとって自身の学びを深めることにもつながり、また他に類を見ない学びの体験は就職活動にも役立つに違いありません。このプロジェクト授業は、「STREAM Hall 2019」の利用が開始される2020年4月から、本格的にスタートします。全人特別号│07■ Special Edition│創立90周年を迎えて――❶持ち寄り、「学部融合によるモノづくり」によって“玉川大学の未来”に関する課題に挑戦。チームとして問題解決のアイデアを練り上げ未来につながる新しい価値を創出するという、これまでにない学びの内容となっています。 授業全体のファシリテーターを務める小酒井正和工学部教授に加え、各学部で先端的な教育・研究に取り組む11名の教員が、オムニバス形式で担当。学生たちは各学部の学生が混在するグループで課題解決に向けたワークショップに挑戦。授業の最終回ではプレゼンテーションに臨みます。 授業は既に始まっており、第1回を担当した小酒井教授から、このPBL授業を通しての最終的な課題、「玉川大学の新しい価値発信に貢献する『STREAM Hall 2019新食堂』を提案せよ!」が発表されました。経営コンサルタント、エンジニア、クリエーターなどさまざまな肩書きを持つ小酒井教授は、自身の分野横断的な活動を紹介しつつ、「デザイン・シンキングができる経営戦略プランナーになろう」というテーマで講義を行いました。そして第2回の授業では工学部を卒業し、現在は芸術学部メディア・デザイン学科で教鞭を執る橋本順一教授が、コンセプトなどの定義やアイデア発想法について指導。授業の最後のワー異分野に触れることが、自身の専門分野を深めることに授業内容開講日第1回(4月3日)第2回(4月10日)第3回(4月17日)第4回(4月24日)第5回(5月8日)第6回(5月15日)第7回(5月22日)第8回(5月29日)第9回(6月5日)第10回(6月12日)第11回(6月19日)第12回(6月26日)第13回(7月3日)第14回(7月10日)第15回(7月17日)イントロダクション(テーマ説明・授業の進め方)【工学分野 その1】工学部マネジメントサイエンス学科 小酒井 正和 教授(経営戦略/ITマネジメント)講義「テーマ名◉デザインシンキングができる経営戦略のプランナーになろう」 【芸術分野 その1】芸術学部メディア・デザイン学科 橋本 順一 教授(教育工学/デザインシンキング)講義「テーマ名◉アイデア発想法〜夢を形に〜」【農学分野 その1】農学部先端食農学科 田淵 俊人 教授(園芸植物学〈野生種トマト栽培〉)講義「テーマ名◉アンデス・ガラパゴスに自生する野生種トマトーマヤ・アステカ人に学ぶ食文化」 【工学分野 その2】工学部エンジニアリングデザイン学科 斉藤 純 准教授(持続可能なエネルギーシステム)講義「テーマ名◉持続可能な社会とモビリティ」 【芸術分野 その2】芸術学部芸術教育学科 椿 敏幸 教授(陶芸/工芸教育)講義「テーマ名◉食と器の関係性を考える」【工学分野 その3】工学部情報通信工学科 岡田 浩之 教授(人工知能ロボット)講義「テーマ名◉ロボット技術の身近な社会への応用」 【農学分野 その2】農学部環境農学科 石川 晃士 准教授(農学国際協力)講義「テーマ名◉日本の食卓と開発途上国」 【芸術分野 その3】芸術学部メディア・デザイン学科 赤山 仁 准教授(CGアニメーション)講義「テーマ名◉表現を作る道具としてのCG」【農学分野 その3】農学部生産農学科 肥塚 信也 教授(植物生理学/分子育種学)講義「テーマ名◉植物の科学,栽培化の歴史としくみ」【工学分野 その4】工学部ソフトウェアサイエンス学科 塩澤 秀和 教授(VR/AR)講義「テーマ名◉デジタル情報とのインタラクション技術」【芸術分野 その4】芸術学部メディア・デザイン学科 藤枝 由美子 教授(現代美術/日本画)講義「テーマ名◉サイトスペシフィックアート〜私たちは何を体験しているのか〜」農学分野 その4農学部生産農学科 小野 正人 教授(昆虫機能利用学)講義「テーマ名◉ハチミツの科学」発表に向けたグループワーク発表に向けたグループワークグループ発表⬆第4回授業では実際にソーラーカーに乗る▪各回の授業内容

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