ZENJIN 2019 特別号
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全人特別号│09 さらに建物自体もトップライトを利用した自然通風や地中熱利用などの省エネ設計で、年間を通じて効果的な空調を実現。一般的な理工系大学の校舎と比較して30~50%の一次エネルギー使用量の削減を目指しており、このような設計が評価され今年度の「CASBEE(建築環境総合性能評価システム)」で、最上級のSランクを獲得しました。 各フロアには以下のような施設が設置されます。[1階]メーカールームPCや3Dプリンタ、各種工作機械などが設置されたメーカールーム(工作室)は、他学部の学生も利用できるものづくりの拠点。また通路は作品展示スペースにも。[2階]ロボットラボ/クリエイティブラボ誰もがAI研究の最前線に触れられるロボットラボの他、実験室とクリエイティブラボ、カフェを設置。[3階]実験室/プロジェクトスタジオPCを設置したプロジェクトスタジオやソフトデザインラボなどの実験室が入るフロア。コラボレーションラウンジなど、異分野融合を促進するスペースも設置。[4階]教員研究室主に工学部の教員研究室を設置。個々の研究室にセキュリティ性をもたせると同時に、中央部は多くの人が行き交い、分野を超えたコラボレーションを生み出すオープンスペースに。[5階]実験室/教室学生や教職員同士の交流から異分野融合のイノベーションを実現するためのプロジェクトスタジオと実験室を設置。通路部分は自由に使えるオープンゼミスペースに。[6階]食堂/実験室玉川の丘や、都心・横浜方面を一望できる学生食堂スペースで、かつてこの場所にあった「りんどう食堂」となる予定。■ Special Edition│創立90周年を迎えて――❷異分野融合の学びを促進させるフロア構成「STREAM Hall 2019」吹き抜けを通じて互いの学びの姿を見る・見られる関係を生み出すディスカッションスペースオープンスペースの壁面全面にホワイトボードを設置シェアアイデアスペース異分野の人のアイデアをみて新しい発想のきっかけを得る⬆地中熱利用のイメージ歩きながら自然と目がとまる壁を利用アクセントウォール吹き抜け廻りの腰壁部分は、各階からの視認性が高い壁面となっています。各階構成を伝えるサインを取り付ける面には、偉人の格言や数式などを配する予定です。数学的な美「黄金比」など数学の審美的・美学的な意識・意義・側面をさまざまな観点から取り上げます。芸術や工学にもつながる考え方であることからも、学生たちの目にふれる身近な場所に設置する予定です。発想のヒント

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