ミツバチ科学研究センター

主な研究

  • ミツバチのゲノム編集法の開発
  • ミツバチ採餌システムとコロニーのエネルギー経済学
  • 在来種、導入種の配偶行動の比較生物学
  • ミツバチ、マルハナバチ類の内分泌系の進化に関する研究
  • スズメバチ類の情報化学物質に関する総合的研究
  • アリ類にみられる社会性の発生進化学的研究
  • ハウス用ポリネーターの有効活用と新技術の開発
  • ハチミツの熟成過程や純度・産地評価に関わる研究
  • ミツバチを利用した資源評価法の開発
  • ミツバチを活かした環境教育の試み
ミツバチの高度な社会は研究テーマの宝庫でもある

センター概要

本研究センターは、日本で唯一のミツバチに関する総合研究機関として、1950年以来、玉川大学農学部で続けられてきたミツバチ研究の成果を受け継ぎ、さらに発展させるために1979年に設置されました。
甘いハチミツを生産するミツバチは、古代から人類にとって特別な昆虫として扱われてきました。また近年では、野生の植物や農作物の花粉媒介者としての重要性も広く知られるようになりました。さらに、高度な社会性を獲得した昆虫として、基礎生物学の魅力的な研究対象にもなっています。社会性をもつハチ類には、ミツバチやマルハナバチなどのグループと、スズメバチやアシナガバチのグループがあり、後者にはアリ類も含まれます。本研究センターでは、これらの社会性のハチ類を網羅し、幅広い研究を展開しています。
ミツバチやその他のハチ類に関する研究成果の発表と普及の場として毎年冬に開催している「ミツバチ科学研究会」には、全国から約300名の参加者が集う交流の場となっています。国際的な交流も盛んで、多方面にわたる国際的な研究交流と養蜂の普及振興両面の活動を行っています。
現在は、下記の3研究部門が研究活動を展開しています。

1.ミツバチ生物学研究部門

ミツバチを中心とする多様なハチ類を研究対象として、採餌行動とコロニーレベルの経済学、比較内分泌学、コミュニケーションと脳科学、個体発生とカースト分化の分子生物学など、個体発生と系統進化に着目しながら、分子レベルからコロニーレベルの視点でハチ類の社会性に関する研究を行っています。

2.ミツバチ生産物研究部門

私たちの健康に役立つハチミツ、ローヤルゼリー、プロポリス、蜂ろうなどのミツバチ生産物の生物化学的研究を行っています。ハチミツ生産に関連して、蜜源直物の解析や資源評価にも力をいれています。

3.花粉媒介機能研究部門

農産物のポリネーターとしてのミツバチおよびマルハナバチの利用に関する基礎と応用両面の研究を行っています。そのほか、ミツバチを教材化しての環境教育も実施しています。

イチゴの花で花粉媒介中のセイヨウミツバチ
クロマルハナバチのコロニー内の様子
ミツバチの巣を襲おうとするオオスズメバチ